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京の都のお寺と植物〜高山寺編

植物を学ぶヒトは行かなきゃ!な場所
高山寺

またこちらも奥深い山の中
京都駅からバスで約1時間

でもなんとバス代が230円っていう
え?ほんと?いいの?な価格でした 笑

では早速!

わくわくわく

植物を学ぶ人が
なぜ行くべきなのか

高山寺は
“ 日本で最初に茶園が作られた場所 “  だから!

栄西禅師が宋から持ち帰った茶の実を
こちらにいらっしゃった明恵上人に伝えて

明恵上人が根付かせ育てていたところ

修行の眠気を覚ます作用があることに気がつき
僧侶たちに伝えて

茶園をひらいて

柵の奥は茶園

この地の茶を宇治に分け与え
宇治の抹茶が誕生していく流れになったそうです

ふぅん〜と流してしまいそうですが
実はチャは
今、とても注目されている
日本のメディカルハーブですよ

【チャ】
Camellia sinensis
ツバキ科
生薬名 チャヨウ サイチャ
作用 中枢神経興奮 冠状血管拡張 抗菌 収斂 
抗酸化 抗腫瘍 血圧降下
消化促進 解毒 熱を冷ます
など

チャに含まれるカフェインが作用して
修行の眠気をさましたのかな?

栄西の著書には
人の寿命をのばす妙術
としても紹介されている

現代では
カテキンの抗ガン作用にも
注目が集まっているところですね

ずらり茶園

なんとなくお茶の香りが
するようなしないような??

バスを降りた時にも
ふわっと森の香りの心地がとても良い

高山寺には私のお気に入りスポットがありまして

庭園

ぽぉーっと山並み景色を見られる
とても穏やかな庭園があります

…だいぶ長くぽぉーっとしていた気がする…笑

昔の人がここで修行したくなる気持ちが
わかるなぁ。。

木々と苔のコントラストが
たまらない自然美

写真の右側に目立つ赤い実は
お正月の縁起物 “万両“

赤い実がたわわに実るので
豊かさの象徴として
縁起が良い

また、ちょうど実る時期がお正月の頃なので
お正月の縁起物とされるようになりました

こちらも面白いのが
似た植物で

千両というのがあります
千両は、万両より少し小粒なのです。

日本人って面白いなぁなんて
思っていたら

おや!同じ敷地内に
千両もいましたよ。

千両 センリョウ

【千両】
Sarcandra glabra
センリョウ科
花言葉 利益 裕福

特徴 葉がギザギザ 背丈1m以下

万両 マンリョウ

【万両】
Ardisia crenata
サクラソウ科
花言葉 寿ぎ 陰徳

特徴 実が下向きにつく 背丈1m以上になる

千両 万両
科目が違って
全く別の植物なのですが
似てるでしょ?

昔の人が
千両より大きいから万両と名付けたことにも
ちょっと気持ちわかるわ…って
笑ってしまいます

ちなみに
もう少し小さい一両、十両、百両
という植物もあります 笑

また似た植物で
南天もあったのですが

…写真がないじゃないか!!
撮ったと思ったのに。。

てことで、南天については
またいつか。

もうひとつ出逢った植物が

樒 シキミ

こちらは食すると毒ですよ

【樒】
Illicium anisatum L.
マツブサ科

中毒症状 嘔吐 痙攣

毒で邪気を払う
強い香りで死の香りを消す
オオカミなどが嫌う香り
などのことから
仏事に使われてきたため
寺院によく植えられている

こちらとよく似た植物が
トウシキミ

トウシキミはスターアニスと呼ばれる
美味しいスパイス

間違って食べてしまう事故が
よくありますね

大きな足
立派な杉の森
穏やか

ある程度ヒトの手を加えてあるのだけれど
自然により近い空気感が
とても素晴らしく

わー!と衝撃を受けるようではなくて

私もここの一部に入れて頂いた
みたいな

じんわりとした温かさと優しさが
とても心地の良いお寺さん

ポカポカの木漏れ日も良いし
シトシトの雨も良い

ずーっとここにいたい

だけどお腹がすいたので
お隣の川床で

清流の心地よい音と共に

身体に正直に
お腹空いたら食べる

清流の音

山の空気

あー。帰りたくない〜
だけどバスが1時間に1本あるかないか〜

遅れちゃう!!って
ものすごい勢いでいただきました 笑

あ。こんな勢いで書きましたけど
高山寺には国宝や重要文化財が沢山あってね

教科書に載っているようなものが
たくさん展示されています

まだまだ書ききれないことがたくさんあるので
是非 行かれてみてください

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