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ふらりおのころの旅〜沼島編

日本の植物について学ぶことは
日本の歴史や文化に触れることにもつながります。

日本は縦長の島国で
北海道と沖縄とか
それぞれの地域で育つ特有の植物もあれば

同じ学名の植物でも
その場所その場所で
暮らしに根付いた知恵で
使われ方が違ったりします。

なぜこうなったんだろうを辿ると
歴史に触れることにつながって

どんどん遡ると
日本書紀や古事記にたどり着く

だから始まりは国生みのことから。

こーろころ

地図で見ると淡路島の右下に
ちょこんと小さな島があります

それが沼島(ぬしま)。

わかりやすい 笑

淡路島って
ほとんど神戸からびゅーんと渡ってくると思うのだけど

縦に長いから
神戸からだと南淡はそこそこ大変

東京からだと
神戸経由はそこそこ大変

だからオススメは

四国から行くルート

基本的に日帰りびゅーんな私は
飛行機で徳島県入りして

そこからバスで南淡に行きます

その方が東京からは近くて安い。
(もちろん、空港券はセールの時に買っている)

そしたら沼島も近い。

沼島へは淡路島から船で渡ります。
片道10分くらい。

その土地で気になることは
地元の方にどんどん話しかけちゃう私。

沼島に入る前の下調べでは
まあとにかく気になる伝説が多くて!

どうやって地元の方とコンタクトを取ろうかと
探っていたらたまたま見つけたのが

漁船でのクルージング!
絶対行くでしょ!!

乗ってみたいでしょ!

さあ。出発!

たくさん本を読んでも
とにかく漢字が多すぎて難しい日本史 

これは無理だと匙を投げまくっていた私 

でも学んできた点と点が線になる日が来た。

船上では
島のことや
島を守る神社のこと

神社の森も植物がいっぱい

神様のこと

そして
島の周りにたくさんの岩があるのだけれど

そのひとつひとつに名前があって
どのエピソードも興味深い。

伊弉諾尊と伊奘冉尊という2人の神様が生まれたばかりの時

まだ大地が混沌としていて

お二人が天から大地を天沼矛(あめのぬぼこ)で
塩コオロコオロとかきまぜると

矛先についたしずくが固まって
おのころ島ができた

そしてその島で夫婦となった2人は
次々と日本列島の島を生んでいった。

その最初が淡路島ということ。

その2人が
夫婦の契りを交わしたとされる場所が

見えますか?

左手が沼島
沼島の横に大きな岩があるのが
分かりますか?

近づくと

島からも見られるけれど漁船からの方が近い

30メートルの大きな岩
“上立神岩“かみたてがみいわ

伊弉諾尊が左回りで
伊奘冉尊が右回りで
出会って契りを交わした場所という伝説や

天沼矛の落ちたあとだという伝説

様々あるようだけど
どちらにしたってすごい。

竜宮城の表門とも言われている

そう思ったら
おもしろい。

めちゃくちゃ興味がわく 

なるほど!
天沼矛でかき回したから
鳴門の渦か。とか

古来の人々が
語り継ぐ地というのは
やっぱり神様がいるように見える

洞窟がわかるかな?

穴口(あなくち)
黄泉の国への入り口だそうです

海の上から沼島を見る
島の周りの岩を見る

平ばえという
平らな岩は神聖な場所。

漁師さんたちの祈願をする

立ち入り禁止の岩

神様がつくられた
大切な国。

どのお話も興味深いのですが
私が1番

えっ。そこ、めちゃくちゃすごいんじゃないの?
と思ったのがここ

バーベキューとかするみたい

薬師浦。

「もうあまり行く人が少なくなってるけど、昔のおばあさんとかは、ここに薬草があることをよー知っててね」

なにっ!?
そして名前が薬師浦。

絶対薬草あるやつやん!!

神様がいるとされる場所には
必ず薬草がある。

全国あちこち探検して
伝説のあるところに
必ず植物がある。

私のアンテナはビビビ。

「ここに行ってみたい。行けます?」

「そうやねぇ。向こうから山登って行かなあかんかなー。わしらはたまに漁船でパッと行ってバーベキューすることもあるけどな、山からは大変やからみんなもうあんまり行かへんわ」

めっちゃ時間かかるやつやん。
でも絶対行きたい。

薬草探してみたい。

国生みの島にある薬草。
めちゃくちゃ興味ある。

でも帰れなくなるから断念 笑

これで おのころじんじゃ と読む

沼島には見どころが多くて
1日では薬師浦までたどり着けませんでした〜

分かりやすい日本語で嬉しい

伝説って
伝説なところもあるけれど

理にかなってるところもある

薬師浦に
絶対何かあるはず。

あー行きたい行きたい。

いつかまた
後ろ髪引かれまくり

淡路島に戻り
noteを書くにあたって

完結出来なかった…と
実はこの旅は数年前のこと。

まだ薬師浦には行けていないけれど

次に記録する奈良のことにつながるから
思い返したように

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