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ほっこりあたたか玉川村〜後編〜

さて。今回玉川村を訪れた本当の目的は
『さるなし』

【さるなし】
Actinidia arguta
マタタビ属

別名 コクワ など
地域により呼び名が変わる

日本の里山に広く生息しているのに
認知度がとても低い果実

その実が美味しすぎて
実るとすぐに猿たちが食べてしまってなくなる
ということから
サルナシ とか?

山に住む熊なども好んで食べる
皮ごと食べられる小さなキウイ

非常に酸化しやすく
流通が難しい
幻の果実

食べてみたい。
でもどこで?

そこで出逢ったのが玉川村。

玉川村では、町おこしの1つとして
サルナシの栽培を始め

全国のサルナシ栽培農家さんたちを集めて
サルナシサミットを開催されていると。

すぐに役場の方に連絡&GO!
シーズンギリギリ滑り込み。

〈サルナシ〉

出逢えました〜!!
鈴なりに実るとというのはまさに!

〈丁寧に取らないとポロッと落ちる〉

農家の優しいお父様に美味しいサルナシの見分け方を
教えて頂き

〈こういうシワシワの方が甘くて美味しい〉

最初は皮ナシで
ちゅーっと中の果実を吸ってみる。

わぁ!キウイだ!
…っていうかブドウにも似てる??

甘い!!!
これはお猿さんたち食べちゃうわ!!

〈お猿さん並みにペロリ 笑〉

皮も一緒に食べると酸っぱさもあり。
次から次へとパクパクパク。

美味しくて何個も何個も頂き
実がなくなったツルを見て
なんだか満足感。

サルナシの育て方は
挿木や接木からのスタート

雌雄株があって
たまに雌株からだけでも実がなることがあるけど
基本的に雄雌で育てる

品種も様々あって
あまーいのもあれば
酸味が強いものがある

こちらのサルナシは
月山系だそうです。
(月山 ガッサン 山形県の山)

元々はタバコ畑であったところに
サルナシを育ててみようと始められたそうです。

山の中にも自生しているそうで
見つけてみたいけど

山の中の果実は動物たちのお楽しみに。

〈山盛りサルナシ〉

サルナシで石けんを作りたい。
このツルで草木染めやりたい。

サルナシをどのように利用しようかと
頭の中を色々巡らせていると

「道の駅に色々加工品が売ってるよ」
「ジャムにするなら銅鍋がいいよ」

教えて頂き
道の駅こぶしの里へ。

玉川村の美味しいものが沢山並んでいて
センブリや生キクラゲ。気になるもの沢山。

サルナシジュースがとっても美味しくてビックリ!

たっぷり堪能させていただき
帰路の道中。

あれっ。サルナシのシワシワが増えてる気がする…

えっ?もう酸化しはじめてるの??

という早さでの熟成具合。

これは物流無理だわ。とよく分かりました。

帰宅後
慌ててシロップを仕込み
ジャムを作り
お酒にして飲む。

あとは冷凍!!
でもこの冷凍がめちゃくちゃ美味しかった!

シャリシャリ食べられて
こちらも次から次へとパクパクパク。

でもね。サルナシは食べすぎると
喉がイガイガしちゃうからね。

程よくいただくこと。

教えて頂いていたのに
案の定喉がイガイガ 笑

どの体験も興味深い愉しみ。

〈見てます??〉

たまたま顔みたいな模様が出来ていた
サルナシちゃん。笑

もちろん。このあとペロリと頂きました〜。

ビタミンCはレモンより沢山。
ポリフェノールもたっぷり。
桂皮酸 カテキン フラボノイド

キウイフルーツよりカロテンやルテインが豊富
(サルナシはキウイフルーツの原種に近いものと言われています)

ガンを抑制する効果もあるとか?
研究されています。

サルナシのシーズンは9月から10月上旬頃。
現地に行かれてみてください。

冬仕度。風邪をひきやすい季節の前に
是非とも食べて身体を整えたい果実ですね。

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