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かえるのまんしょん🐸【あゆみのこころえほん:たね】




ざあざあ ぽつぽつ ぽっちょんちょん
きょうはしとしと あめふりぽっちょん
あじさい ゆらゆら ぽっちょんちょん

おおきなはっぱ ちいさなはっぱ
どれにしようか まよっちゃう
どんどんあつまる かえるまんしょん



ぼくは あめふり すきなんだ
だって みんなが あつまれる
どんどんあつまる かえるまんしょん

わたしも あめふり すきなんだ
だって うるうる きれいだもん
せかいがきらめく かえるまんしょん



しとしと ぽつぽつ ぽっちょんちょん

ざあざあ ぽつぽつ ぽっちょんちょん

なんだか うたっているみたい



しとしと ぽつぽつ ぽっちょんちょん

ざあざあ ぽつぽつ ぽっちょんちょん

なんだか たのしくなってきた


きょうはしとしと あめふりぽっちょん
みみをすませて ぽっちょんちょん




げこげこ くわっ
くわっ げこげこ

いつもはうたうの すきだけど
たまにはおやすみ ぽっちょんちょん

みんなのあめふり きになるおと
みみをすませて あめのおと
きいてみようよ こころのおと




ちょいと そっちへおじゃまします

ぴょんぴょん じゃんぷ あそびにいくね



「わあっ」 ぐらぐら ぴっちょんちょん
はっぱがゆれて ぶるんぶるん

ちょっぴり びっくりしちゃったね
ごめんごめんね ゆるしてね

いっしょにゆっくり したいんだ



「あわわわ」 ぐらぐら ぴっちょんちょん
はっぱがゆれて ぶるんぶるん

ちょっぴり びっくりしちゃったね
さあさあ こっちへいらっしゃい

どうぞどうぞ おとなりどうぞ




しとしと ぽつぽつ ぽっちょんちょん

ざあざあ ぽつぽつ ぽっちょんちょん


みみをすませて ぽっちょんちょん
あめふりやっぱり いいもんだ
いっしょにいられて ほっとする




しとしと ぽつぽつ ぽっちょんちょん

ざあざあ ぽつぽつ ぽっちょんちょん


げこげこ くわっ
くわっ げこげこ


なんだか たのしくなってきた




しとしと ぽつぽつ ぽっちょんちょん

ざあざあ ぽつぽつ ぽっちょんちょん


げこげこ くわっ
くわっ げこげこ


あめふり ぽつぽつ ぴっちょんちょん
げこげこうたって たのしいきもち

いっしょにうたおう かえるまんしょん




しとしと ぽつぽつ ぽっちょんちょん

ざあざあ ぽつぽつ ぽっちょんちょん


げこげこ くわっ
くわっ げこげこ


ぼくらもいっしょに うたいたい
あめふりへっちゃら かえるまんしょん




しとしと ぽつぽつ ぽっちょんちょん

ざあざあ ぽつぽつ ぽっちょんちょん


げこげこ くわっ
くわっ げこげこ


あめふり あじさい うれしそう
ぼくらのうたごえ きいている
みんなでゆらゆら たのしいね






【おしまい】




★☆★☆★☆★☆★




《お話がうまれるまで》


今回の「かえるのまんしょん」は、一昨日の深夜に突然、ストーリーが浮かんできました。その勢いで、昨日のうちに、一気につくりました🐸

もしかしたら、絵本レーダーの感度を高めた直後だったから、私の無意識がピピっと反応してくれたのかもしれません🌈(神社さんにお参りした後だったというのも、ありそうです😊🙏)



いつもの私なら、浮かんだ直後はメモをして、あたためてコネコネして・・・という、燻製や発酵食品をつくるための準備をはじめるところなのですが。今回は、やり方を変えてみようと思い立ち。

“フレッシュなもぎたてフルーツ” を、お見せしたいなって思いました♪きっと、今がタイミングだからね🐸げこげこ


とは言え、いきなりぜんぶが急に浮かんだわけではなく、さかのぼること数年前。田舎の自宅のベランダにやってきた「かえるたち」によって、すでにインスピレーションをいただいていたのでした。


「えぇっ!?こんなにかえるさんが来てる!」
「まるで、かえるのマンションみたいだ」


実際は、あじさいではなく、お野菜の葉っぱに遊びに来てくれたのですが。こちらの体験をもとに、ちょっぴりコネコネしました🐸




《ストーリー解説×こころの窓》


“こころえほん” シリーズというからには、natural stanceの目指すところである「やさしい世界をつくろう」「やさしい心を育てよう」という、執筆の意図があります。

今回は、お子さん向けの作品なので、子どもたちが、かえるさんと一緒にうたってニコニコ楽しんでくれるとうれしいなぁと思いながらつくりました。

同時に、ちょっぴり “こころの窓” を覗いてみたら・・・というイメージで、この先の解説を受け取っていただきたいです😌




■お話のポイント:その1

しとしと ぽつぽつ ぽっちょんちょん。

「雨」というのは、浄化の象徴です。
また、かなしみの涙とも表現できますね。


どうしても、雨がふると、「気持ちがブルー」になってしまいそうなのですが・・・


実は、しんみりしたり、さみしい時にこそ。
自分や誰かの心と、深くつながる機会になり得ます。


楽しい、うれしいを分かち合うのも、とっても素敵なこと。そのうえで・・・ちょっぴりセンチメンタルな気分が、より共感的になれる時もあるように思います。


みんな、つらいことってあるよね。
シュンって落ち込むときもあるよね。
見せているか、見せていないかだけで。


「それでいいんだよ」って気持ちを込めました。

こころの雨ふりも、わるくないんだよ。

自分や誰かの気持ちに、そっと寄り添うひとときが得られるはずだから。立ち止まって、よしよしするキッカケが与えられるのだから。




■お話のポイント:その2

序盤。かえるさんは雨音をきいていて、うたわずにおやすみしていましたね。

雨音は、心の音を表しています。
しずかに心の声に耳をすませば、すなおなきもちを思い出せるはず。

ふだん、おしゃべりが好きな人でも。あんまり、ワイワイすることが好きじゃない人も。

ちょっぴりお疲れモードの時は、あえて、ムリに笑わなくても大丈夫だし、なにかをしなきゃと焦ることもない。


時には、自分の雨音に耳をかたむけてみることで、おのずと迷いが晴れたり、心がホッとすることも。

私の気持ち。わかってくれて、うれしいなって思えるはずです。


ただ、そのままのあなたでいい。
あるがままでいいんだよ。




■お話のポイント:その3

アジサイの葉っぱである「かえるのまんしょん」ですが、なにも、別々に住むことはないのです。一緒にいることを選んでもいいはずです。

では、ぴょんっと葉っぱを移った時。
どうしてもぶるんと揺れてしまいますよね。


他者が自分の世界にやってくると、また、自分から他者の世界におじゃましようとすると。どうしても、ひとりの時とはちがった感覚になりますよね。

人は、自らを守ろうとする本能が働きますので、やってきた変化に対して「わあぁ」っとびっくりすることもあるはずです。「これって、大丈夫かな?」と、心配になることもあるかもしれません。でもね。


一時的な、感情の揺れを経験したとしても。見えている世界が少し、変わってしまうように感じたとしても。

心の近くに誰かがいてくれることが、きっと、あなたを支えてくれる。きっと、大丈夫だと思わせてくれるはずです。


かなしみを共有するほど、寄り添いあうほどに。結びつきも強くなる。それが、盤石な安心感につながっていくはずだから。

かけがえのない、あなたや私になるために。

お天気のよい日も、雨ふりの日も。一緒にいよう。かなしみを、よろこびにかえていこう。


できる時に、できるぶんだけで大丈夫。

ちょっとだけ、わかり合うための一歩をふみだしてみませんか。ちょっとだけ、あなたの心のスペースを、誰かのためにプレゼントしませんか。




■お話のポイント:その4

雨音をきいて、すなおな気持ちに耳をかたむける。その後、一緒にいることで安心感が生まれる。

すると・・・
おのずと、楽しい気持ちがあふれてくる。
思わず、うたいたくなってくる。


時にセンチメンタルな雨音も、一緒に。
むしろ、バックミュージックにして。
素敵なハーモニーを奏でましょう♪


一緒なら、大丈夫だからね。
ひとりじゃないからね。


寄り添う気持ち。ハッピーな気持ち。
なにも、おおきなことをしなくても大丈夫。

それぞれの対人関係やコミュニティーで、安全基地がつくられると。生きとし生けるものたちのなかで、つられて、笑顔がひろがっていく。


だから、自分の気持ちに、そのままでいいんだよって言ってあげようね。目の前の人を、とびきり大事にしていこうね。




★☆★☆★☆★☆★




みんなで。

🐸げこげこ、くわっ🐸

うたいましょう🌈







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