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少女と少年

昨日は、陰陽五行マスター講座広島3期の4日目のプログラム開催日でした。

こういうご時世ですから、色々な葛藤をしながら準備しています。でも、せっかくやると決めたなら、この時間を楽しまなくちゃ。

ZOOMで広島県外をつなぎオンライン組、現地組、録画組と新たな試みの連続です。色々な経験をさせていただいて、学びになることばかり。今、させていただけることに、感謝しています。

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さて、昨日の講座の話、受講生さんや講師とのやり取りと、ここ最近アトリエを訪れてくださった方々との関わりの中で、とても大きな、そして大事な気づきがあったので、忘れないうちに記しておこうと思います。

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私たちは生まれて今に至るまで、授かった性(さが)や本質的な部分に、育った環境や関わった人や経験から、世間的に性格と言われるような自己表現の方法を身につけます。

例えば長子ならしっかりものとか、面倒見がよいとか。末っ子なら自由奔放とか、天真爛漫とか。そういう、社会がつくったラベルに合わせるように培われてきたモノや、家族内の役回りや仕事上のポジションなどで自ら選び取ってきたり、そうするしかなかった振る舞いでつくられたものなどがあると思います。

東洋思想の易学では8つの事象に、陰陽五行では5つの事象に自然界の振る舞いをくくり、抽象度をあげることで、世界の理に迫っていきます。人間も自然の一部なので、私たちもそのカテゴリーでどの要素が強い人か?と見ていくことができます。

それは、ステレオタイプな人の見方をするためではなく、それぞれの特性を活かしたり、関係性をみて循環させる術を見出したり、自分とは異なる他者を理解したり受け入れたりするためのものです。

ここで誤解してはいけないのは、今その環境の中でどれが強く出ているか?どのスイッチがONになっているか?というだけであって、固定されたものではなく全ての要素をみんなが共通してもっているということです。性(さが)があったとしても、どんな表現方法も自由に選べる要素を私たちはもっているということです。

そして、ここからが本題。

私たち大人は、ここに生きている以上共通して赤ちゃんの時代があり、子どもの時代があり、今、大人になっているわけです。みんな、少女や少年だった自分を必ず通過して今に至っています。

でも、特に女性は、その性質上子どもを産むこと、育むこと、(実際に産んでいる育てているとは全く別のことです)、受け入れることを主に担っているので、年を重ねる度に大人であることを余儀なくされ、その役割に固執する傾向にある気がします。

そして、苦しみの多くがここにあるんじゃないかなって思うのです。

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易の象徴に兌(ダ)という沢の象徴があります。これは、少女の原型。

兌(ダ・沢・少女)の象徴が強く出ている人は、本当は少女の天真爛漫さをそのまま思う存分発揮することこそが輝くのに、求められる役割に徹しようとするばかりに、その少女の振る舞いを自分に認められず、許可できず、苦しんでいる。

易の象徴に巽(ソン)という風の象徴があります。これは、長女の原型。

巽(ソン・風・長女)の象徴が強く出ている人は、本当は少女の自分が必ず中に存在しているのに、長女の振る舞いをしなければいけないと、または周りに求められていると思って、少女の自分を外に出すことを自分に認められず、許可できず、どうやって出したらよいかわからず、苦しんでいる。

でもほら、前に書いたように、必ずみんな少女時代を経ているんだから、少女の自分がいるんです。どんなにしっかりした自分を見せていても、物わかりのよい自分を見せていても、母のように受け入れて育む自分でいようとしても、

みんな天真爛漫で、無邪気で、素直で、感情にまかせて泣いたり笑ったりするような少女のあなたが、必ずいるんです。

そしてその小さな可愛い女の子は、その存在にスポットライトをあててほしいと願っている。

同じように男性も、どんなに社会の中で闘っていても、いわゆる男らしく振る舞おうとしても、必ず少年の部分があります。女性と男性の違うところは「男の人っていつまでたっても子どもで少年みたいだよね」っていうことが、集団心理の中で許されて暗黙の了解みたいになっているのに、「女性っていつまでも子どもで少女みたいだよね」っていうことが社会の中で許されていないんです。

それでね、私は女性なので女性目線になってしまうんだけど、

女性はいくつになっても、どんな環境や境遇であっても、少女でいる自分を認め赦し光をあてて出してあげてください。いつもではなくても、そういう場をもつということ。

男性は、自分自身が少年であるのと同じように、女性はいつまでも少女であっていいと、あなたの大切な人が、母でも、お姉さんでもなく、少女でいられる時間をつくってあげてください。

私たち女性も、男性の少年の部分を大きな気持ちで優しく包んでいきたいね。

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最後にわたくしごとですが、

私が立ち上げたAtelier Teiは、

幼い頃からしっかりしているねって、思春期にはお母さんみたいだねって言われてきた私の、少女にかえる挑戦なんです。

こんなことを言ったら真剣にビジネスやってる人がいるのに怒られるのかなぁ・・・なんて真面目な私が顔を出すんだけど、本当はどこかで壮大な遊びだと、それをすることを自分に許可しています。

だからここでは、私の無邪気で天真爛漫で少しいたずらっ子で、わがままで、空気なんてよまずに、言いつけなんて守らずに、夢中になって公園で遊んでいる私を見てほしいなって思うのです。

そしてそれが、

誰かの、女性の、勇気や希望や刺激になっていたら、嬉しいなって思っています。



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