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虚心にてあまねく照らす明智

『易経』というものをご存じでしょうか?
私もはじめて聞いたときは、なんのことかさっぱりわからず、興味もありませんでした。

それなのに今では、易の考え方を日常にも仕事にも活かしています。

易の魅力は簡単に言い表せませんが、一つあげるとしたら、外の世界との対話にあると思います。

「自分との対話」という言葉は最近よく耳にすると思いますが、外の世界との対話というと、なんとなく自分ではないものに従っているような感じがするかもしれません。

ですが、ここはとても大切なところで、「内にあるものは外に、外にあるものは内に現われる」これが易経を含む東洋思想のベースにある考え方です。


一見なんの関係もないような、道ばたの草花、空を飛ぶ鳥の声、公園の小川のせせらぎ。
子どもが不意に言った一言や、テレビの映像、通り過ぎた車のナンバー、その日選んだ服の色。

そんな何気ない外の世界の一コマにハッと意識が向いたとき、あなたの内なる声にかえて、外の世界が何か大切なことを伝えようとしてくれているとしたら、どうでしょうか。

見た光景をただの偶然と終わらせるのか、それとも、自分へのメッセージと捉えるか。

それは、思考だけでは到底たどり着けない場所へ導いてくれる、大きな手がかりになると思うのです。


馴染みのないように感じる易経ですが、実は私たちの生活の中に密かに深く根付いています。また、世界のトップリーダーの多くも、易経を含む東洋思想を学び影響を受けているのです。

例えば、有名な企業で『化成(かせい)』という言葉を含む名前をいくつか思い浮かべることができると思います。

実はこの化成、易経の中の離為火(りいか)という卦の中にある言葉です。

「日月は天に麗(つ)き、百穀草木は土に麗く。重明(ちょうめい)以て正に麗けば、乃ち天下を化成す。」

私はこの言葉を、とても美しいと感じます。

日や月は天に付いています。百穀草木は土に付いています。それでは、私たち人は・・・?

内にどこまでも謙虚な心で、外に自らの知性や智慧を放ち、太陽の明るさのようにあまねく世界を照らすこと。そうすることで私たちは化し成す(化成)、つまり、創造していくと伝えてくれています。


易は、自分の運命を知るための手段ではないと私は思っています。自分の日常、自分の仕事、自分という存在を、自らの明智で創造していくための学びです。

こんなものだと決めつけて、自分という存在を固定してしまっていませんか?

易経の学びが、私たちが変化し創造していくことを、優しく力強く、後押ししてくれることでしょう。


少し難しい話になったかもしれませんが、この難解といわれる易経を、面白く楽しくわかりやすく学ぶ『はじめての易経講座』を開催します。

講師は、こやまとしのり先生

こやま先生からのメッセージをご紹介します。

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易(えき)は、古代中国で誕生した陰陽の学問です。 

易の成立は遥か神話の時代とされ、「周」という王朝の時代(紀元前1046年頃 - 紀元前256年)、それを纏めた易経(えききょう)は「周易(しゅうえき)」と呼ばれ、占いの原典としてだけではなく、哲学や倫理を説くものとしても重用され、以後2700年以上にも渡り、今だに世界中の学者達が研究し続けている書物でもあります。

その影響力は占いのみならず、伝統的な文化、芸能、医学などの、あらゆる分野に及んでいます。

かつての人々は、この「易」を使って、あらゆる変化の法則を解き明かそうとしました。
孔子はこの易経を何度も読んで勉強し、易経をとじてある革紐が三度も断絶したというエピソードも残っています。
(「韋編三絶・いへんさんぜつ」という故事に残ります。)

この難しいといわれる易経の、歴史や日本文化との関わり、読み方や楽しみ方、易を使った占いの仕組みまでを学ぶ、一回だけの体験講座を企画しました。

易ってよくわからないけど、好奇心で参加!という方ももちろん大歓迎。
これから易経を学んでみたいと思っているけど、本を読んでも難解でよくわからくて・・。
という方にもピッタリの、初心者向けの一回だけの単発講座です。

最後には易占い体験コーナーも有ります。

予備知識が一切なくても楽しんで学べる講座です。
初対面の方でも、お一人様でも全く遠慮なく、ぜひお気軽にご参加下さい。

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ご興味ありましたら、ぜひこちらの講座にご参加ください。

ーーーはじめての易経講座ーーー

【日程】

3月11日(木) 10:30~15:00

*途中小休憩とランチ時間を含みます

【会場】

広島県広島市西区楠町 atelier Tei

【参加費】

11,000円(税込)

下のリンクからお申し込みください

混沌とした状況の今を生きる私たちに、何千年もの時を超えて現代にも息づく東洋の叡智が、大きなヒントを与えてくれることと思います。



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