見出し画像

お金の瞑想法:お金にまつわる感情を観察する

お金とはなんだろう?

毎週テーマを与えられ、日々の感情の変化を観察した日記をつけ、メンターに見てもらっている。感謝、怒りや悲しみ、未来、家族ときて、今週のテーマはお金だった。

それで、「大量の札束」を見たとき、自分の感情はどう変化するのかなと思って観察してみた。「こんなにあったらいいなァ」と欲しがる気持ち。そして「なんか、いやだな」と、心の隅の方でざわつく感情が出てきた。

大量の札束が空から降ってきた想像をしてみたら、これらを手にしたいのに、人目を気にする自分の姿が見えた。一生懸命に札束をかき集める自分の姿は、人からはしたなく思われないだろうか?と。この「はしたなさ」はどんな気持ちの投影だったんだろう。

4歳の長女は、遠慮もなく「お金欲しい。ちょうだい。」と言ってくる。そこにはとても純度の高さを感じるし、僕は羨ましくもある。「それは、はしたないよ」と僕が教えることはいいことだろうか?

お金自体が、自分たちの先祖がわざわざ苦労して発明した画期的な技術で、使う人全員が合意して信用させるという多大な努力のプロセスを経て、今僕らは当たり前にこのシステムの恩恵を受けている。

じゃあ、どうして僕はざわつきながら、札束を見ていたんだろう? 鳥たちにお金を渡してみたが大した反応もしなかった。お金自体はただのプレーンな物質だからだろう。

これは性の話にも似ている。快楽に対する興味のアクセルを踏みながら、もう1つの足でブレーキを踏んでいる。アクセルだけ踏んでいれば、とても快適な運転が楽しめるはずなんだけどな。


個人的には、このような日常の観察法を「お金瞑想」と名付けている。
つまり、日常の中でお金にまつわる瞬間の自分の心の動きに対して、ジャッジせずに淡々と観察して確認していく作業である。こうすることで、自分がお金に対してどんな感情や偏見を持っていたり、ブロックがあるのかが見えてくるだろう。


日常の中で以下のような思考実験をして、その感情が発生する理由や背景を探ってみてはどうだろう?

・お金を支払うとき、どんな気持ちで払ったか?
・ホームレスとすれ違ったとき、どんな気持ちが湧いたか?
・「月収100万円」と聞いたとき、どんな気持ちが湧いたか?
・「3000円のワイン」と聞いて、どんな気持ちが湧いたか?
・札束や金塊などのネット上の画像を見て、どんな気持ちが湧いたか?


この記事が参加している募集

お金について考える

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?