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【Little Cabinet の話②】『FREE SPIRITのKしゃちょ』><。

【1】
ある日うちの母親が
「りゅういちろう あんたってさ結局なにをやってきたの?」
ときいてきた。

親に説明か
ちょっと考えてみた。

フィクサーの代表作と言えば
ドラゴンクエスト10
カジノフィクサーだろう。

小さな世界の小さな知名度かもしれないが
一時期は命を賭けていた

これを今年45歳の日本人男性が
書いている時点で震えるほど怖いが
そういうのを乗り越えていくことにしよう。

「母ちゃん おれはさ アストルティアのフィクサーとして
カジノフィクサーを運営してフォン・バルディとも戦った
ふくびきランドを救ってうまのふんドルボードも手にして
あのスノーベル姫もおれに惚れてたんだよ」
と説明した。

「あんた何言ってんの?結婚式来てた あの人みたく
なんかやってんじゃないでしょうね
貴子ちゃんに迷惑かけてたらゆるさないからね」

母親の中で僕はT代Mさし先輩と肩を並べた。
そのときの画像がこれだ。

代表作にふさわしい。

フィクサー業というのは人に理解されないものだ

自分の母親ならなおさらそうだ。

まぁ昔の話だ
おれもまだまだ未熟だった。

今回は
ドラクエ10のフィクサーになる前
(ドラクエ10のフィクサーってだから何?って母は思ってる)

将来は本気で
作詞家になりたい

そう思っていたとき

ぼくをいつも支えてくれていた
友人の話をしたい。


【2】
24年前
最初に出会ったときは
「FREE SPIRIT」
通称フリスピというバンドの Kしゃちょ

ギターうまい。

私が司会をおおせつかった大きな音楽イベントで
優勝したバンドのギタリストだった。

フィクサー(20) はずかしい。

写真(写真て言い方古いか)画像は
1年間かけて準備してきた大きな音楽イベントで
わずか3日前に電話してきて
「司会代わってくれ」と代役を依頼されたことで
真剣に1年分の遅れを取り戻そうとするリハーサル中の私。
1000名規模の大ホールでの仕事でした。

司会を丸投げしてきた
とんでもないYという友人の話を次回紹介するとして
YのおかげでKしゃちょとご縁を持つことができた
ふたりとも今年で24年の付き合いになる。


【2】
Little Cabinet(リトルキャビネット)
というバンドをやっていたという話を前回から始めたが

このバンド活動に費やしたHPとMPは
代表作である(代表作ってなんだよ)
ドラクエ10フィクサー活動の
3倍くらいあった感覚だ。

当時 Little Cabinet は
今風に言えば
僕のメインコンテンツだ。

この話は
親友であるKしゃちょが
昔ブログを書いて紹介してくれた

小池隆一郎~音楽を愛するフィクサー~

なんか凄まじいタイトルだな><。
このブログが14年前か
なかなかやるではないかKしゃちょくん。

このブログはありがたかった
親友からのこころを込めた手紙を
いただいた感謝を抱くと同時に

「小池隆一郎」と
インターネットで検索されたときの
ネット上に公開された私への
紹介状であり
推薦状であり
私の Little Cabinet としての活動の
卒業アルバムのようなプレゼントを頂いたような内容だ。

恥ずかしいからあまり言いたくないのだが
悩んだり
自信をなくしたり
初心を取り戻したいとき
数年に1回この記事を読んだりした。

読み返すたびに感想は違った。

こんな立派なもんじゃないけど
期待に応えられるようしっかりしないとな。

やっぱおれは昔からすげーんだな
まだまだゴールド稼いでやるぜ><。

こんなことを公開してくれる仲間がいて
ありがたいな。


今このブログを書きながら思っている感想は

またやりゃいいのにな
「しゃちょブロ」という感想だ。


【3】
このKしゃちょという男は
私のような適当な経営者と違い
きっちりくっきり
カチカチ頑固で真面目で
勉強熱心で慎重で誠実で
とにかく面倒で隙のない
信用される経営者で
信頼されるリーダーだ。

僕はいつも説教される。

うるせーなと思いながらも
たまーに言い負かされそうになる。たまにね

そういうときは
「イベント業も社長業も先輩である私に
 失礼だよこうのくん」とやると

「でもりゅーちゃん
 ミュージシャンとして私の方が大分先輩だよ」
と返される

このやりとりは300回くらいやった。
今年も何度かやるだろう。

正直ミュージシャンとしては
トランクスとサイバイマンくらいの差はある

なんか書いてて自分でも悲しくなってきた。

他はまぁ トータルで 五分五分 かな
ちょっと立ててあげてね 五分五分。うん

フリスピはかっこよかった
六本木のY2Kのステージ今でもおぼえてる

軽々しくフリスピの話題は出せない
素晴らしいバンドだ。

フリスピとリトキャビの話になると
分がわるいこともあるから

Kしゃちょとフィクサーの話だけを
これからはしよう。

ちなみにヴォーカルのKさんは大学の先輩だ。
Kしゃちょの結婚式では
ヴォーカルのKさんと私は祝辞のご挨拶をさせていただいた。

今のKしゃちょは
素敵な奥様
かわいい娘さん
週に何回もバドミントンで運動
立派なお父さんをやっている。

うらやましい。
そこまで考慮すると
6:4で今はKしゃちょ かな
健康で体型を維持しているのと
髪の毛がまだふさふさなのと
教育熱心で地域にも貢献しているまで考慮してだよ
6:4でKしゃちょで今日はいい。

こんな偉そうなこと書いてるのが
ヴォーカルのKさんにバレたら
ぶっとばされそうだからこれくらいにしよう。


【4】
フィクBARやフィクサーオフ会を開催する際
やはりどうしても
ネットで知ったフィクサー→リアルで会うフィクサー
は躊躇するしハードルが高いものになってしまうのは当然だ。

「Kしゃちょという方のブログを拝見して
 一層会ってみたいと思い今日は来ました」

「失礼ですが 小池隆一郎 で検索させていただいて
 音楽しゃちょ『K』のブログ というのを読んで
 正直フィクサーさんは ちょっと苦手だったんですが
 結婚式のお話を見て一気に見方が変わりました」

こんな話題によくなった。


実にありがたいものだ。


「Kしゃちょにもお会いしてみたいです」

という方々もいらっしゃった

まぁおれはそんな
フィクBARでKしゃちょは
お説教されるし
お酒強いけど酔っぱらうと
話なげーし
プライベートで遊ぶほうがいいな><。

ずっと飲んでると
(僕がウーロン茶1杯に対してハイボール4杯くらいのペース)
「りゅーちゃんは歌の才能はないからね~」と
一晩で7回くらい言われたりする

「でも 私は好きだけどね りゅーちゃんのステージ」
なんてデレたりもする。
結構いい笑顔で言ってくるから憎めない。

たまに長い時間話す機会があると
そのたびに同じ思い出話を繰り返す会になる


好きな音楽を繰り返し聴き返すような時間だ。



【5】
彼にはプロとはなんたるかを
二十歳の頃から教わってきた

しゃちょブロでフィクサーを応援してもらってきた

一緒にBAY JUNGLEを支えてくれたし
一緒にニコニコ生放送の企画や出演もしてくれたし
結婚式の100枚カードのMOVIEや
オリジナルトランプ
CDの制作 すべて力を貸してくれた。

顔合わせるとふざけた話ばかりだが
また今日しゃちょブロを見て
彼にはこういう場を借りて
感謝を残しておきたいという想いが強くなった。

本当は23時くらいに
このブログをアップし寝ようと思っていた。
しゃちょブロは1000以上記事がある
昔を思い出しながら見つつ
これを書いていたら もう午前3時だ

思い出話や昔話
くだらん話や同じ話ばかりするような
つまらんおっさんになりたくない

若い時みんなそう思う。

いまのおれのブログはきっとそれだ。

人は悲しいくらい
忘れてゆく生きもの

そんな歌詞が日々頭をめぐる

ギャンブラーの人生は
オールインの覚悟を決め
スーパーハイテンションに到達するまでの日々は
すべて仮初に過ぎない
という思考に支配される恐ろしい因子がある。

三尺玉に火薬をこつこつ詰め続け
一瞬で夜空に大輪を咲かせて散る
そんな破滅願望にロマンを感じたりする。

おれはそういうバカだ。

Kしゃちょはそこから正反対にいて
「りゅーちゃんはあらゆる才能があるよ」
と応援を続けてくれる。


【6】
彼の言葉は強い
多くの言葉で日々を埋め尽くそうとする
おしゃべりなフィクサーには
まだまだ
彼ほどの言葉の重さを持てない

「私はお世辞は言わない。」

「私は約束を守る。」


「しゃちょブロ」をアップする活動をしていたのは
2010年8月3日より
2013年8月3日 3年間
365日1日も休まず
毎日きっちり24時に公開

その最終回にはこうある。

あれから11年

僕は当時すべての記事を読んだ
今書き始めた note も
きっと無意識に影響を受けてしまっていると思う
【2】の最後で「またやりゃいいのに」と書いたが

やはり彼には気軽に言えない。


しゃちょブロの一読者として
ファンだった。

しゃちょブロ
Season2が待ち遠しい。
そのときはぜひ
Season1で語られなかった
FREE SPIRITの思い出話を
今度こそ書いてもらいたいものだ。


おやすみなさい


Kしゃちょ(34) フィクサー(29)






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