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ブギワン 釧路紀行編#6

#5の続き】

肝数値高男
「本別からバイパスをぶっ飛ばして、やっと釧路に到着。俺自身も最後に釧路に行ったのが2019年だったので、5年ぶりの釧路!しかもコロナ禍挟んで最初の釧路だ!めちゃくちゃ楽しみだったんですけれども、釧路に入った瞬間にどんよりとした天気になった(笑)」

つくもひふみ
「霧がすごかったからねぇ・・・。」

肝数値高男
「霧の街って言われるくらいだから。入った瞬間に空気が変わった。」

つくもひふみ
「幻想的な光景でございました。」

肝数値高男
「たまたま濃霧注意報みたいなのが入っていたんだよ。
で、俺は釧路に過去に何度も行っているんだけれども、毎回こんな天気なんだよな。
「霧の街」なのはわかるんだけれども、毎回この天気なのかよ!?って。
まぁ、俺が来る時だけたまたま天気が悪いだけなのかも知れないけれども(笑)
でも、この街晴れる日が1年間にどれだけあるのかなって気になった。」

つくもひふみ
「うちも少し前に釧路に行った時も、天気が悪かったなぁ・・・。」

肝数値高男
「人間って太陽の光を浴びないと元気がなくなるじゃないですか。
あまりこういうことを言っちゃうと、釧路に住んでいる人に失礼になってしまうかも知れないけれども、曇り空の日が多くて大丈夫なのかなって、思ったり思わなかったり。」

つくもひふみ
「確かにそうだよなぁ・・・。」

肝数値高男
「俺は、20代の頃は元気だったから、地下で1年生活しても元気でいれる自信しかなかった。でも最近は、太陽の光を浴びないと体の調子がめちゃくちゃ悪くなってしまうことをよくわかっている。やっぱり、曇りの日は体調が悪いもんな〜・・・。」

つくもひふみ
「うちも太陽の光を浴びないといきていけない人種です。」

肝数値高男
「太陽の光を浴びて日に焼けることがところん似合わない我々でございますが、太陽の光は大事だよな。」

つくもひふみ
「フッヒッヒッヒ・・・本当にその通りでございます。」

肝数値高男
「釧路に着いたら、まずは「スパカツ」のお店に行こうってなりました。
というのも、助手席に座っていたアリストテレス大先生が、出発前から「スパカツ!スパカツ!」って騒いでいたから、もしもここで違うお店に行って、彼にスパカツを与えなかったら、彼は誰かを刺してしまうのではないかってくらい、彼の頭の中にはスパカツのことでいっぱいなようなので、スパカツのお店「泉谷」の本店の方に向かったと。」

つくもひふみ
「スパカツが食べたい!って思いが溢れ出ていましたからね。」

肝数値高男
「アリストテレスくんは、今回 一方的に連れてきちゃったから。彼もそれなりに忙しい日々の中で2日も時間作ってくれたし、それは本当に感謝していることだから。やっぱり彼の行きたいところはちゃんと連れて行ってあげようと思ったわけだ。
とは言っても、車を運転しているのは俺なので、「スパカツ食べにいくよ」と口では行っているんだけれども、全然違うお店に行く、みたいな意地悪もできるわけだ。一度ネタでそれをやろうかなとも思ったけれども、スパカツ食べたいと語る彼の目がマジだったからさすがの俺でもできなかった。もしかしたら犯罪者になるようなことをするかも知れなかったので・・・。」

つくもひふみ
「彼のためにスパカツは必ず食べないといけない流れでしたね。」

肝数値高男
「スパカツを食べに、泉谷本店に向かった。でも考えてみたら俺は釧路でスパカツを食べるのは泉谷本店だけ。むしろそれ以外のお店で食べたことがない。なので今回も本店に行ってみようと。あの辺だったら駐車場の場所もなんとなくわかるし。
それで、泉谷本店の前を通って、その先にある駐車場に車を停めようと思ったんだけれども、お店の前を通った時に助手席のアリストテレスが「あれ?定休日って書いていたような気がする・・・。」って言ったんだよ。」

つくもひふみ
「あ〜〜〜(笑)」

肝数値高男
「それを聞いた時、俺は手汗が止まらなかった。ハンドルを握る両手から汗が止まらなかった。
アリストテレスくんがあんなに楽しみにしていたスパカツが食べられないかも知れない。そして、釧路まで来たというのに定休日という・・・。」

つくもひふみ
「定休日だったらどうすることもできない。」

肝数値高男
「お店に定休日って書かれていたというのは、アリストテレスくんの見間違えであって欲しいと願いながら、車を停車させたわけだ。その間につくもひふみくんが後部座席で「泉谷」を Google で検索。iPhone の処理が追いつかないレベルの速さで検索していたな。
そしたら「営業中」って書いていたんだよな。」

つくもひふみ
「そうそう、Google ではそう書いていた。」

肝数値高男
「俺たち平成初期に生まれたゆとり野郎たちからしたら、Google の言っていることがすべてだと思っているから。Google に右向けって言われたら右を向いちゃうようなアホだから、泉谷が営業していないわけないって、この時は思った。
でもなぁ〜泉谷の前に行くのが怖かった。なぜならば Google では「営業中」とは書いていたけれども、お店があるビルの入り口のシャッターが半分降りているのを、俺はみたから(笑)
シャッターが半分おりているけれども、営業中という珍しいタイプのお店なのかもしれないと、とりあえず営業中であることを信じ込んでいた。」

つくもひふみ
「シャッターが降りていたら、それは厳しいね(笑)」

肝数値高男
「駐車場に車を停めて、お店の方に確認をしに行こうと思ったらアリストテレスが「トイレに行きたい」って言い出した。で、周りを見渡したら公衆トイレのようなものがあったので、アリストテレスがそっちの方に歩いて行った。
公衆トイレにしてはでかい建物だなと思ったけれども、近づいてみたらそれは公衆トイレではなく観光案内所みたいなところだった(笑)
俺たちはゼロ尿意だったので、そこには行かずに、近くにあるオブジェなんかで写真を撮影して過ごしていた。」

つくもひふみ
「いろんな角度から写真を撮影しましたね。」

肝数値高男
「アリストテレスがトイレに行ったのはいいんだけれども、そこからなかなか帰ってこなかった。中で神隠しにでもあったのではないかと思って、心配になってみに行くことにした。
建物の中を見に行ったら誰もいないんだけれども謎の祭壇だけある、みたいな状態だったらどうしようかな・・・と、ドキドキしながら確認をしに行ったんだよな。
そしたら、窓があって、そこにアリストテレスがいたんだけれども、おじさんと2人で話をしているんだよ。観光案内所のおじさんだと思うんだけれども。
とにかく人見知りのアリストテレスが、知らないおじさんと話をしているあの光景がとにかく面白かった。」

つくもひふみ
「そうだったよねぇ〜」

肝数値高男
「観光案内所でトイレを借りるってことは、相当な尿意だったんだろうなって思ったな。
多少の尿意だったら、スパカツ食べる時にお店で借りればいいかなって思うじゃないですか。」

つくもひふみ
「まぁそうだよね。」

肝数値高男
「観光案内所に入ったら、観光案内を聞かないと行けないじゃないですか。
黙ってトイレだけ借りて帰ってくるのもアレだし。
俺たちも中に入ったら、案の定アリストテレスは観光案内のおじさんに、泉谷は今日営業しているのかどうか確認をしていた。
Google で検索したら営業中って書いていたんだからそれでいいじゃないか!って思ったんだけれども、まぁ観光案内ですから。Google よりもより正確な情報を得ることができるわけであります。」

つくもひふみ
「そのための観光案内所ですからね。」

肝数値高男
「釧路市内のすべての情報がここにあるのではないかと思った。で、なんて言われるのかって思ったらその観光案内の人も、自分のスマホを取り出して、Google で泉屋のことを調べて「あ、今日は営業していますね。」って言った(笑)
まぁ、それはそれでいいのかもしれないけれども、ただやっていることが俺たちと一緒で笑っちまったな。」

つくもひふみ
「あれはコントだったね。」

肝数値高男
「俺たちが数分前にやったことと、何ひとつ変わりがないという。」

つくもひふみ
「アリストテレスくんがトイレを借りたが故に起きた出来事でありましたね。
ああいう場所は、インターネットを上手く使えない、いわゆるお年寄りの方に情報をシェアするのに必要な場所であって、うちらが使うような場所ではないのかもしれない。」

肝数値高男
「観光案内所の人が言っているし、泉谷は絶対にやっているだろうと思って、行ってみたんだけれども、ここで大事件が発生(笑)」

つくもひふみ
「このあとの大部分を占めるような、デカい出来事が!(笑)」

肝数値高男
「本日定休日!って書いていましたね。」

つくもひふみ
「あひゃひゃひゃひゃひゃ(笑)これはどういうことなんだってね(笑)
Google では「営業中」って書いているんだけれども、営業していないという!」

肝数値高男
「Google でも営業中って書いていて、観光案内でも営業しているって言われたけれども
まぁそれはすなわちイコールなんだけれどもな(笑)」

つくもひふみ
「写真で見て改めて思ったんだけれども、これラミネートした紙をテープで貼っているじゃない。だから、Google でもわからないレベルの突発的な臨時休業だったんじゃないかなって思うよ。」

肝数値高男
「あ、スパカツが食べられない!ってのがわかってしまった。これを食べるために釧路にわざわざ着いて来てくれたアリストテレスくんの顔が見られなくなってしまったよ。」

つくもひふみ
「確かに、顔を見ることができなくなってしまった。」

肝数値高男
「スパカツをあんなにも楽しみにしていたから、怒って帰っちゃうんじゃないかなって思ったよ。でも、怒ったからと行って帰れる距離じゃないし、そもそも俺の車できちゃっているし。だから、道を外れたことをしちゃうんじゃないかなって思ったよ。人を刺すとか、ドラッグストアで売っていないドラッグを服用するとか・・・。」

つくもひふみ
「あひゃひゃひゃひゃ!」

肝数値高男
「定休日だってことで俺たちうなだれていたら、同じタイミングでうなだれている方々が近くにいて。」

つくもひふみ
「3人いたよね。」

肝数値高男
「男性の方1人と、女性の方2人の3人組が、「えぇぇ!?やっていないのぉぉぉ??」って残念がっていて。この時点で俺たち仲間だよなって思った。
俺詳しいことってわからないんだけれども、地元のソウルフードって、その土地の人がどれだけの頻度で食べにくるのかよくわからないんだけれども、こんなど平日に、この場所で「ああ、やっていない」って残念がるってのは、俺たちと同じで釧路の人じゃないって思ったわけだ。
もしかしたら、俺たちと同じで別の土地からやって来た人たちなんじゃないかなって思ったわけだ。
しかもこんな度平日に。
で、女性の方の1人がロック風のシャツを着ていたから、勇気を振り絞って「コンサートで来たんですか?」って話しかけたんだよな。
そしたら3人とも「そうです」って答えて。」

つくもひふみ
「そうそう!」

肝数値高男
「3人とも、俺たちと同じでスタレビを観に釧路まで来た人たちなんだって思った。「僕らもそうなんですよ、今日は楽しみましょうね。」って話をしたら、女性の1人が俺にはわからないワードを言って来たわけだ。俺は20年以上スタレビのファンをやっているわけなんだけれども、そんな俺でも聞いたことのないようなワードを1人の女性が言って来た。
「え?」と思ってその人にあれやこれや聞いたら、その人が観に来たバンドってのが「10-FEET」だったという(笑)」

つくもひふみ
「10-FEET もライブやるの!?って話になったよね。」

肝数値高男
「スターダスト☆レビューじゃなかったのねって俺がぼつりと言ったら、もう1人の女の人が「はい、スターダスト☆レビューです。」って言って来て・・・。おやおや!?って思ってさらに話を聞いたら、その3人組ってのは「2人+1人」だったんだよね。10-FEET を観に来た2人組と、スタレビを観に来た1人の3人が、スパカツを食べに来たんだけれども、やっていなくてうなだれていたと。俺たちも含めたらその場で3組がうなだれていたというわけだ(笑)」

つくもひふみ
「みなさん札幌の方から来ているって言っていたよね。」

肝数値高男
「お店の前で一瞬話をしたけれども、やっていないならばどうすることもできないよねってことで、俺たちは駐車場に戻って車へ。10-FEET の2人組も同じ駐車場の車へ。スターダスト☆レビューを観に来ていた女性は歩いてどこかへ行ってしまった。
で、今回臨時休業だった「泉谷」本店でございますけれども「本店」ってつくくらいだから、「本店じゃない店舗」もあるんだろうってことで、そこを調べて行くことに。後部座席でつくもひふみくんが iPhone を目に止まらぬ速さで検索をしてくれたのでした。」

【続く】

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