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ブギワン 釧路紀行編#5

【#4からの続き】

肝数値高男
「三国峠を越えた後は、ナビに指示されるがまま車を走らせました。自分でもどこを走っているのかわっけわからないような道を、ずーっと走った。
途中、帯広を通るのかなと思ったんだけれども、本別って町の方に来ていた。」

つくもひふみ
「そうだね。よくわからないルートを走っていた。」

肝数値高男
「いかにも十勝らしい、いい感じの道を走っていた。
“いい景色に癒される”ということが、とことん似合わないブサイクな男3人で車を停めて、広い景色を眺めながら少しだけ休憩をした。」

つくもひふみ
「あそこは良かった。」

肝数値高男
「農道のようなところで、まっすぐな一直線のところだった。前にも後ろにも車が一台も走っていなかったので、ここいいじゃないかって思って道路脇に駐車をして車を停め、外に出て写真を撮影したり、体を伸ばしたり7〜8分くらい過ごしていたんだけれども、その間に磁石のように、前後からものすごい量の車が集まって、ビビった。都会なのか!?ってくらいのレベルで車が集まって来て・・・」

つくもひふみ
「いやーあれはすごかった!トラックやら乗用車やらが前後からものすごい量集まっていたね。」

肝数値高男
「前から後ろから、大きめの車が集まって、道路脇に自分の車を駐車しているんだけれども、なんせ道路が狭いので結果的に俺の車がつっかえた感じになって、軽い渋滞ができちゃって、あれは他のドライバーに申し訳ないことをしてしまいました。本当に、土下座して「このあと死にますんで!」と、端っこの車まで聞こえるくらいのデカい声で謝ろうかなとも考えた。でも、そんなことしている暇があるのならば車をどかしやがれと。で、急いで車に乗り込んで発進させました。」

つくもひふみ
「うーっひっひっひ。あれは焦りましたね。」

肝数値高男
「あれアメリカだったら発砲されていて、俺たちの体が蜂の巣みたいになっていたぜ。」

つくもひふみ
「いーっひゃっひゃひゃひゃッ!」

肝数値高男
「よくて中指立てられる程度で、最悪発砲だったな!よかったな銃社会じゃなくて。」

つくもひふみ
「日本に生まれてよかったですよ、イヒヒヒヒ」

肝数値高男
「車に乗り込んで、その後もどこまでも続く十勝の広い景色にウットリしていたら、あっという間に本別の町中に。結構な距離を走ったんだろうけれども、あっという間に感じたな。
俺たち3人、キツネに化かされたんじゃないかってレベルであっという間だった。
俺ら以外の人が見たら、3人ともうつろな目でヨダレを垂らしながら蛇行運転をしているだけだったのかもしれない。」

つくもひふみ
「うーん、ひっひっひっひ。それはヤバイですなぁ〜。」

肝数値高男
「本別のコンビニで飲み物を買って、そこからはバイパスで釧路の手前まで一気にワープ!でございましたね。」

つくもひふみ
「そうだったね!あれはあっという間だった。」

肝数値高男
「俺とつくもひふみさんは、お互い小学1年生の頃からの付き合いで、お互いのいろんなところを知り尽くしているじゃないですか。」

つくもひふみ
「いろんなこと知っていますよ。」

肝数値高男
「でも、そんな中でつくもひふみさんに今まで黙っていた俺の隠れた一面がありまして・・・。」

つくもひふみ
「ほぉ〜。それは何ですか?」

肝数値高男
「今まで黙っていましたけれども、実は俺「道路オタク」なんですよ。」

つくもひふみ
「えー?どういうことですかそれ?」

肝数値高男
「道路オタクとして、このバイパスのことをいろいろ調べましたよ。
俺が運転免許証を取得したのが2010年。そのあと自分の車ではじめて釧路に行ったのが2014年。今から10年前にはじめて釧路に行ったんですけれども、その時はまだこのバイパスがなかったんだよね。」

つくもひふみ
「ほぉえぇぇ?そうなんだ!」

肝数値高男
「千歳を中心に北海道のあちこちに高速道路が伸びていて、そのうちのひとつ「道東自動車道」が帯広の方まで伸びていて、帯広からさらに東にいったところにあるのが「本別」ここから、高速道路がバイパスになって、通行無料になるんですよ。俺たちの大好きな「無料」ですよ。」

つくもひふみ
「ちょうど無料区間から乗り込んだ感じですね。」

肝数値高男
「今回本別から東の方向に行ったけれども、西に行ったら千歳の方まで行けちゃうのです。」

つくもひふみ
「そうなんだね〜。」

肝数値高男
「俺がはじめて釧路にいった、2014年にはこのバイパスはまだ完成していなかったんですよ。本別くらいが終点だった。で、俺たちが今回乗ったバイパスは、2016年に完成したらしい。今から8年前。若い人からしたら結構時間経っているけれども、我々おじさんの感覚だと、割と最近だよな。」

つくもひふみ
「8年前を最近って言っちゃったらもうおじさんですよ。」

肝数値高男
「若い人に“8年前最近”って言ったら“加齢臭臭い!”って言われちゃうね。」

つくもひふみ
「にゃーっはっはっは!そんなに言われるか!?」

肝数値高男
「あのバイパス、トンネルがめちゃくちゃあったの覚えているかな?」

つくもひふみ
「うん、結構あったなぁ」

肝数値高男
「気が狂いそうなくらいトンネルがあったよな。
で、道路オタクな俺はそれがずーっと気になっていて、帰って来てからトンネルの数がどれくらいあったのか調べちゃったんだ。」

つくもひふみ
「ほぉ〜」

肝数値高男
「俺たちが乗り込んだ本別のインターから、終点の阿寒インターまでの間、トンネルいくつあったと思う?これはクイズです。」

つくもひふみ
「えぇぇぇ〜?いくつだろう?」

肝数値高男
「ああ、ごめんなさい。急にクイズ振られたらそりゃ混乱してしまいますよね。
じゃあ、その前に脳のウォーミングアップで簡単なクイズから出しましょうか。」

つくもひふみ
「あーそれはそれはお願いします。」

肝数値高男
「ではクイズです。2019年のある日、休みで家でぼーっとしながら、何気なく Instagram を開いたら、遠方に住んでいる弟が実家に帰って来て、両親と3人でめちゃくちゃ美味しそうな寿司を食べて楽しそうにしていましたと。で、俺は休みだったんで呼ばれたら全然行けたんけれども、なぜか呼ばれなかったのです。それは、何故でしょうか?」

つくもひふみ
「えぇーーー?イッヒッヒッヒッヒ!もう道路の話じゃなくなっているじゃないですか・・・そして別路線の難しさが出てしまったなぁ・・・。」

肝数値高男
「答えを述べてくださいな。」

つくもひふみ
「えーっと、あのぉ・・・、その〜・・・。
答えても大丈夫なのでしょうか?」

肝数値高男
「はい、全然大丈夫ですよ。」

つくもひふみ
「肝数値高男が・・・家族から好かれていないから?」

肝数値高男
「おしい!」

つくもひふみ
「おしい!?正解じゃないの??」

肝数値高男
「正解は【親父とお袋と弟が俺のこと嫌いで嫌いで仕方ないからでございましたー☆」

つくもひふみ
「にゅっはっはっはっはっはッ!
オブラートに包んで回答したってのに!」

肝数値高男
「では次、難易度はノーマルのクイズを出しますよ。
これも2019年くらいの話です。あの時はじめて Z 世代の若い男が入社して来ました。俺の後輩ですよ。結構可愛がってやって、向こうも俺に懐いてくれて、いい感じの関係性を築いていた後輩がいました。
ある時2人で、30分くらいの残業をして作業をしていましたと。で、終わってから「飯でも行くか?」とその後輩を誘いました。
そしたらその後輩「あ、ごめんなさい、今日俺ちょっと行けないんですよね・・・」って言って来たのです。「ああ、そうなんだ。じゃあまた今度行こうね。」と言って後輩を帰らせたのです。
で、俺はやっぱり暇で友人誘ってその日の夜に居酒屋に行きました。
そしたら、奥の個室にうちの会社の人たちが、俺を抜いたメンバーで、しかもさっき帰った後輩もそこに一緒に、飯や酒を飲み食いしていました。
では問題です。何故俺はそこに誘われなかったのでしょうか?」

つくもひふみ
「うーん・・・これもちょっと・・・ぐふふふ。
なんと言ったらいいのでしょうか?
会社の皆さんが、肝数値高男を呼びたくない理由があったということなのでしょうかねぇ〜??」

肝数値高男
「うーん、今回もおしい!
正解は【肝数値高男が先輩からも後輩からも嫌われているからで〜〜〜す☆」

つくもひふみ
「にゅっふっふっふっふっふっ!!!
もうやめてよー!!!」

肝数値高男
「どうですか?頭の体操になりましたか?」

つくもひふみ
「頭の体操どころか、心の負荷トレーニングになってしまいました。(笑)」

肝数値高男
「ああ、そうですか。
じゃあこの流れで・・・バイパスのトンネルは何個あったでしょうか?」

つくもひふみ
「いーっひっひっひ〜!いや、違うのよ。ジャンルが違うんですよ。頭が全然動いていないですよ。」

肝数値高男
「では、答えをどうぞ。」

つくもひふみ
「う〜ん・・・。」

肝数値高男
「じゃあヒントです。バイパスでの移動距離は50km くらいでした。
「結構な数」って言っておきながら、50km の長さでもなんとなく限界があるじゃないですか。
では、トンネルの数は何個あったと思いますか?」

つくもひふみ
「5個くらいかなぁ〜?」

肝数値高男
「じゃあ正解言いますよ・・・トンネルの数、17個デース!」

つくもひふみ
「うっひゃ〜〜〜ん〜?そんなにあった!?」

肝数値高男
「小さいトンネルも含めて、このくらいの数でした。あの辺は山が多かったからね。ちなみに一番長いトンネルが4km の長さがあります。」

つくもひふみ
「いや〜長いですね・・・。」

肝数値高男
「ドライバーならばわかる人多いかもしれませんが、トンネルって疲れるよね。」

つくもひふみ
「圧迫感は確かに感じるよね。」

肝数値高男
「音も結構大きいからね。
ちなみに、このバイパスですが年内に釧路空港の方まで伸びるらしいですよ。」

つくもひふみ
「バイパスのおかげで、すごく遠方の釧路が近く感じますね。」

【続く】

目次→ https://www.notion.so/a6de433bb7bf40a5ac9d3dc3e6072b86

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