見出し画像

さみしさ

どうしていつも上手くいかないんだろう

私は両親が仲良さそうに笑い合ったり話しているところを見たことがなかった

信頼していた父はずっと嘘をついていて
私が小さい頃から土日も休まず働いているのかと思っていたのに
お家に帰らずパチンコに行っているだけだった

知らぬ間に借金が膨らんでいて
お家に帰ってくる日が減って
とうとう連絡がつかなくなった

母は私が小さい時からずっと
父を馬鹿にする言葉を私たちに聞かせていた

母は自分が弱みを見せないかわりに
私が感情を表出するのを嫌った
私が泣くと私が間違っていると突き放し放置した

父と連絡がとれなくなってから
ずっと悲しいのだ
ずっと後悔している
父はみんなから無視されて、馬鹿にされて、孤独だったのだと思う
母の洗脳に気づくのが遅かった
母が父を嫌っていただけで、私は嫌いではなかった
私は母と同じ気持ちでなければいけないわけではなかったのに
どうしたらよかったのか



いま、素敵だなと思う人ができても信用できない

何か隠されているのではないか
送られてきた写真のテーブルの向かいには知らない綺麗な女の人がいるんじゃないか
本性はもっと違うかもしれない
家に帰ってこない人だったらどうしよう
嘘つきだったらどうしよう

目の前の相手を信じることができなくて
大切にするね、ずっと一緒にいようって言えない

毎日こうやって言い訳たらたら
自分の精神が未熟なままじゃずっとこのままだれかを信じたり愛したりなんてできない

そんなのさみしいから

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?