人間(詩、ポエム)

人間は難しい

心があるから

心は複雑だ

時には、自分でもよくわからないほど、複雑な世界になる

幸も不幸も、全て混ざっていく

白と黒がぶちまけた絵の具のように、ぐちゃぐちゃに混ざっていく

何が正解か、何が不正解か、そんなの、分かりっこないくらいに

これを制御できるのが大人で、これを制御できないのが子供なのだろうか

そうなると、僕は昔の方が大人だった気がする

今は子供だ

心に振り回されている

何故か

心同士が干渉することが、子供の頃よりはるかに多いからだ

人と人、自分以外の人間がいると、心がかき回される

好意、悪意、善意、敵意

全く真逆の考えが、自分の中にも、自分と自分以外の間にも、沸騰する水みたいに、ぽこぽこ破裂する

大人なら、そこで水を入れて、沸騰するのをおさえるのかもしれない

でも、子供な僕は、水のありかが分からない

水道をひねれば出る、そんな単純なことなら、いつだってやる

そんな単純じゃないから、難しい

心は厄介だ

乱される

平穏を、平常を、維持したいときに限って、特に乱される

常に水を入れていれば、沸騰しないのか

でも、そんなことは出来ない

その水だって、きっと、誰かの、もしくは自分の、心だ

心を抑えるのは心、だからこそ、難しい

残念な、沸騰している子供の心

誰か、水をぶっかけて

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