音(詩、ポエム)
音は素敵だ
純粋なものだけを、僕に教えてくれる
雨音
ポタポタと、屋根をつたって、地面へと、ゆっくり、小さく、落ちていく音
ザーザーと、まるで自然が怒っているかのように、風と一緒に激しく襲い掛かる音
ピチョンピチョンと、雨上がりの木々の葉から晴れ間を知らせてくれるような音
同じ雨音として、括れるかもしれないし、そうではないかもしれない音
でも、どれもそれ以外の意味を持っていない、それだけの音だ
社会の音
ガタンゴトンと、毎日色んな人に溢れ、窮屈で、でも乗らなきゃいけない、そんなことを思い出させる音
カタカタと、色んな文字を紡ぎ、色んな成功を届けてくれる音
スラスラと、自分の目で捉えられる情報として、何かを残す音
大きく社会の音として、括れるかもしれないし、そうではないかもしれない音
でも、これらの音は、あくまで音でしかない
この音から何を感じるかは、人それぞれだと思う
音は音でしかない
そこに余計な心を感じるのは、それは僕らが人間だからだと思う
音は純粋だ
そう考えながら、胸に手を当ててほしい
心音
君が、僕が、生きている音
改めて、よく聞いてほしい
生きていることは素晴らしい、なんてきれいごとを言うつもりはないが、この音は、音として、素敵だと思う
一定のリズムで時を刻み、安定した音を、誰よりも近くで、鳴らし続けてくれる
音をきく、と言われれば、おそらくは「聞く」ことがほとんどだと思う
意識せずに、耳に自然と入ってくる音
これも素敵だが、僕は様々な音をもっと「聴く」べきだと思う
自分の音を聴いてほしい
音はとても素敵だ
素敵な音を奏でる君も、きっと素敵になれる
だって、今まで素敵な音を胸に抱えて、生きてきているから
君も、僕も、きっともっと素敵な音に出会える
音と音は交わって、さらに新しい音を生み出していく
いつか、みんなで一つの曲を奏でられるといいな
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