駄々っ子(詩、ポエム)

駄々をこねて、人を困らせて、それで許されるのは、小さな子供まで

あれ買って、これ買って、あれほしい、これほしい

時にはうまくいくかもしれないし、怒られて終わるだけかもしれない

それでも、自分の欲を素直に伝えられる子供が、羨ましい

欲はある

三大欲求が分かりやすい

食べたい、寝たい、エッチなことがしたい

バカのように聞こえるが、決してバカではない

真面目な話、これらすらなくなった時、人は人をやめるのだとすら思う

もちろん、これ以外にも欲はたくさんある

上げたらキリがないほどだ

ただ、子供の時のように、駄々をこねることは、ほとんどないだろう

成人して、働き始めて、お金を稼いで、その中で自分の満たせる欲を満たし、そうでないことは諦めたり、隠したりして、生きている

大人として、当たり前のことというのが正しいか、大人になったから、そうなってしまったというのが正しいか、よくは分からないが

よく自分の欲について、考えることがある

三大欲求を除いて、自分には何があるだろうか

したいことはあれど、別にそれが叶わなかったとしても、それはそれでいいかと、思い込むようにしている

やりたいことがあったけど、それをしてもしなくても生きているから、しなくてもいいかと

好きになりそうな人がいたけど、別の人と楽しそうにしているから、その気持ちは嘘だったと

欲がないように、欲を押しつぶして、ぺたんこにして、はなから欲なんてなかったかのように振舞う

こうして生きることが大人なのかと言われれば、何となく違う気もするが、どうやって欲を出したらいいかすら、分からなくなってしまった

布団で寝転んで、手足をバタバタさせて、声を出す

やだやだ、僕の方が好きだったのに

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