涙のお酒(詩、ポエム)

辛い時、悲しい時、寂しい時、お酒を飲む

忘れたくて、全て吐き出してしまいたくて、解放されたくて、お酒を飲む

笑って、叫んで、話して、お酒を飲む

気が付けば時間が経ち、終わりを告げてくる

終わりたくない

闇に落ちたくない

寝るのなら、どうか光の当たる場所で

そうでないと、闇に飲まれるから

そんな虚言を吐くことはなく、人は散り、1人になる

頬を伝うのは、一体何故なんだろう

別に悲しいことなんて何も無い

むしろ楽しかったくらいだ

思い出して笑みを浮かべても、頬を伝うそれは、いつしか口の端に触れる

この味は、幾度となく知っている

でも、それを言葉にして捉えてしまえば、闇に飲まれそうな気がする

どうか、気付かないままで

そんな願いも虚しく、私は気付いてしまう

このお酒の味が、孤独という味だと

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?