再利用(詩、ポエム)
空になったペットボトルを見つめる
何もない
当たり前だ
中身は自分で飲み干したばかりだ
数滴の、中身の残骸を残してはいるが、それは空になったと同義だ
洗って、乾かして、蓋とそれ以外を分けて、回収へ出す
空になったペットボトルは再利用され、人の役に立つ
空になった自分を見つめる
何もない
当たり前、なのかはわからないけど
中身は自分で使い切ったばかりだ
ほんのわずかな、心の残骸を残してはいるが、それは空になったと同義だ
空になった自分の再利用方法なんてものは、おそらく探しても見つからない
それはただの不用品だから
再利用できない、ただのゴミだから
いっそ大きな生ごみとして、燃えるごみの袋の中で体育座りでもして、火力発電の元にでもなるべきだろうか
それくらい、空っぽな自分の使い道はない
だから埋めなくちゃいけない
何でもいい
この際、ゴミでもいい
自分に詰め込むだけ詰め込んで、空っぽにしないでほしい
そうすれば、火力発電よりももっと良い再利用方法があるはずだから
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