見出し画像

大人(詩、ポエム)

心の赴くままに吐き出して

自分や周りのことなんてお構いなしに傷つけて

そんな子供じみたことはもうできない大人になっていた

正しいことだとは、誰もが思う事だろう

じゃあこの汚い言葉と、汚い心は、何処に捨てたらいいんだろうか

大人な僕の、子供の心は、誰にも打ち明けられないまま時間が経ち、気が付けば、喉元まで迫ってきている

吐き出したい

吐いて楽になりたい

そんな子供のわがままみたいな思いすらも飲み込んで、口を押さえて生きていくことが大人なのだろうか

何も言えず、全部を隠しながら生きることが大人なのだろうか

綺麗な生き方で、人に迷惑をかけず、社会のために働き、コミュニケーションをとり、趣味を持ち、家族を大切にして、生きていくことが、大人なのだろうか

そんな大人にはなれないと、なりたくないと考える僕は、いつまでたっても子供なのだろうか

年だけを重ね、声だけを絞られ、言いたいことも言えず、生き苦しい世界の中で、必死に生きていても、子供なのだろうか

自由という言葉を発するたびに、不自由を感じる世界で

生きたくないと願うたびに、生かされる世界で

そんな世界で、不自由に生かされ続ける子供のままの僕を、きっと世界は素晴らしい大人だという

なんてくそみたいな世界だ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?