空(詩、ポエム)

空は広く、空は澄んでいて、空は綺麗で、空は自由だ

昼間は青く、鮮やかな世界を見せてくれる

一面一色のキャンパスに、時折、白い塊が通り過ぎる

白い塊の形は一定ではなく、時々、色んな夢を見せてくれる

車や人、食べ物やおうち、同じものを見ていても、そこから連想されるものは人それぞれだ

隣で笑いあう人がいれば、あれはどんな夢に見えるのか、そんなことを話し合えるかもしれない

夕方になれば赤く染まり、少し不思議な世界を見せてくれる

綺麗な色の移り変わりの残しながら、一日がもうすぐおわることを温かく伝えてくれる

耳をすませば、学校のチャイムがなり、子供たちの笑い声とキーホルダーが音を立てるのが混ざり合って聞こえてくる

しかしそれが通り過ぎてしまえば、音は少なくなり、自然が終わりを伝えてくれる

風の音、虫の声、全てが優しく自分を包み込んでいく

夜が来れば黒になり、視界を塞いでくる

色はなく、かすかに照らされた光を元に、家へと帰る

いくつもの車が通り過ぎるのを眺めて、帰路を急ぐ

家に帰れば、そこは自分の一番の居場所だ

ただいまと、声を上げ、帰るべき場所へと踏み入れる

空に見守られながら一日を過ごし、また空を見ようと眠りにつく

空は広く、空は澄んでいて、空は綺麗で、空は自由だ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?