縄(詩、ポエム)

裏切られることに、嫌気がさした

こちらが一方的に信じていただけだったことを、一番最悪の結果で表現されたと、毎回そう思う

今まで僕から投げた言葉はどれも真実で、信じたうえでの全てだったと、今でも断言できる

でも、きっと、あなたはそうではなかったんだね

共に笑った時間も、お互いのことを考えたことも、好きになった気持ちすらも、全部間違いだったと切り捨てて、何処かへ行ってしまう

よくあることだと、慣れていることだと、そう自分を押し殺そうとしたけど、それ以上に、やっぱりあなたを信じていたことに対する裏切りが、心を、僕の全てを、永遠に苦しめ続ける

まるで首に縄を付けられて、立っていた椅子を外されたように、ずっと苦しい

もがいても、緩むことはなくて、助けを求めても、もうあなたはいなくて

次第に、もがくことがばからしくなって、意識もなくなってきて、ゆっくりと、縄が首に食い込む感覚だけを知る

もういいよ、終わらせようよ、何もかも

僕がいなくたって、世界はきっと、回り続けるから

もういいよ、助けようと、ひもを切ろうとしなくても

どうせ、ひもを切ったって、その後、あなたがずっといる保証なんてどこにもないのだから

もういいよ、僕も、考えるのをやめて、死ねばいいよ

バカみたいになって生きられないなら、僕は生き辛いだけだから、もう死ねばいいよ

きっと、骨くらいはみんな埋めてくれるよ

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