おいで(詩、ポエム)

おいで

って、誰かを受け止めたかった

おいで

って、声をかけることしかできなかった

おいで

って、言うだけで、何もしてあげられなかった

おいで

って、場所だけしか、用意できなかった

おいで

って、手を伸ばしてしかいなかった


おいで

って、誰かに受け止めてほしかった

おいで

って、受け入れるふりをして、受け入れてほしかった

おいで

って、声がかけられるまで、ずっと待っていた

おいで

って、言われるまで、待つだけで、何もしなかった

おいで

って、ただその場で立ち尽くしていただけだった


おいで

って、自分で自分を抱きしめることしか、できなかった

おいで

って、理想にしがみついていた

おいで

って、願望を垂れ流していた

おいで

って、愛を求めていた

おいで

って、自分で自分に言うしか、なかった

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