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サイのしっぽも、そうわるくない   (コラム)

お風呂上り。頭がいつもゆるふわウェーブになる。私はそれが好きだ。ゆるふわヘアでいたいと思っている。

だから美容師さんが教えてくれた方法で髪の毛を乾かすのだけど、ゆわふわはちっとも残っちゃくれない。私のゆるふわは「ドライヤーをかけられたら真っ直ぐになるべきだ」という固定観念に埋もれしまう軟弱モノなのだ。

がんばってもうまくいかないことってあるよね、なんて毎夜思ったりする。小さいことだけど、ふつふつと。

最近になって、より強く感じるできごとがあった。がんばってもどうにもならないこと。私個人のことならば、どうにでもなるし、どうにかしてやるって右手を掲げられる。

でも人が関わるととたんにややこしい。ゆるふわヘアが、サイのしっぽになるくらい着地点がづれてしまい困惑する。それでももがいていると、案外サイのしっぽも悪くないと思えてくるから不思議だ。

困惑したら、とりあえずその正体を探ってみる。案外、大した問題ではなかったりするから、シンプルに裸にしてみることがたいせつなんだな。

いつの間にかサイのしっぽも愛おしく思えるかもしれない。

そんなことを思った週はじめ。




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