あいかわらずな、わたしら。
子どもの頃は、文章が頭と一体だった。
大人になるにつれて、さまざまな管がふくざつに絡み合い、文章と頭が乖離した。
そしてライターとなった。乖離していても、うんうんうなりながらなんとか文章を紡いでいく。ていねいに、生暖かい息を吹きかけながら。
最近になって、頭と文章がつながってきた。たよりない糸かもしれないけれど、そのような気がするのだ。
たとえ仕事用の文章でも、書いている時はその世界に行ける。脳内で冒険した数だけ、頭の中に道ができていくのだろう。一年前までは袋小路だっ