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フォルテシモタクト ~カリスマ指揮者大振拓人を応援する会

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今日本を代表する指揮者といったら誰もがフォルテシモの大振拓人を挙げると思います。このマガジンではその大振への熱い想いを書いた記事をまとめています。
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フォルテシモ&ロマンティック協奏曲 《全編》

自殺寸前のカリスマ指揮者  カリスマ指揮者大振拓人は今人生の危機に直面していた。  先…

秋(空き)時間
5か月前
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フォルテシモ&ロマンティック協奏曲 最終回:衝撃の終演

 この甘さとじれったさの第二楽章が終わって、後は最後の第三楽章を残すのみとなった。プログ…

秋(空き)時間
5か月前
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フォルテシモ&ロマンティック協奏曲 第十六回:第二部『フォルテシモ&ロマンティック…

前回  やがて休憩を知らせるアナウンスが鳴った。しかし誰も席から立とうとはしなかった。レ…

秋(空き)時間
5か月前
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フォルテシモ&ロマンティック協奏曲 第十五回:七色の祭典!

前回 次回  場内はまばゆい七色の光で照らされていた。場内に入った全世界、全人種のレイン…

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5か月前
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フォルテシモ&ロマンティック協奏曲 第十四回:神の子たちの奇跡

前回 次回  大振拓人と諸般リストが協奏曲を完成させたとの報を受けてレコード会社とイベン…

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5か月前
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フォルテシモ&ロマンティック協奏曲 第十三回:再び現れた救世主

前回  そこにはなんとあのプロモーターがちょこんと立っていたのだった。この久しぶりに登場…

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5か月前
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フォルテシモ&ロマンティック協奏曲 第十二回:両雄愛並び立たず

前回 次回  記者会見を終えた大振と諸般はその日のうちに東京へ戻った。もはや一国の猶予もならぬ。早く自分たちのピアノ協奏曲を作り上げなければならない。大振は成田で諸般を出迎える前にすでに協奏曲を仕上げていた。しかしそれはあくまで諸般への憎悪のみによって作られたものであった。だからもうそんなものは捨てて一から作らねばならぬ。ああ!この諸般と一緒に!今の大振は心から諸般との共作を望んでいた。天才大振拓人が他人と分かち合いたいと願ったのは初めての事であった。神の如く自分以外を見下

フォルテシモ&ロマンティック協奏曲 第十一回:金箔の記者会見

前回 次回  カリスマ指揮者大振拓人とロマンティックピアニスト諸般リストが行方不明になっ…

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5か月前
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フォルテシモ&ロマンティック協奏曲 第十回:フォルテシモとロマンティックの結婚

前回  さて、我らがカリスマフォルテシモマエストロ大振拓人がロマンティックヴィルトゥオー…

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5か月前
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フォルテシモ&ロマンティック協奏曲 第九回:悲劇の顛末

前回 次回  ああ!これが諸般の悲劇の始まりであった。もはや悲劇のトリガーはロマンティッ…

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5か月前
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フォルテシモ&ロマンティック協奏曲 第八回:呪わしき二人

前回 次回  大振に問われて諸般は涙ながらにホセ・ホルスとの失恋の顛末を語り始めた。諸般…

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5か月前
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フォルテシモ&ロマンティック協奏曲 第七回:二枚の写真

前回 次回  大振は諸般に向かって必死で呼びかけた。ああ!これほどにこの皇帝のように傲慢…

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5か月前
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カリスマ指揮者、スクリャービン第五番『プロメテウス』を振る!

 今更言うまでもないが、カリスマ指揮者大振拓人は日本を代表する指揮者であるだけでなく、来…

秋(空き)時間
5か月前
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フォルテシモ&ロマンティック協奏曲 第六回:メランコリア

前回 次回  諸般リストを抱えた大振は空港の外に止めてあった救急車に乗り込んだ。大振のこの一連の行動を見守っていた関係者とマスコミはその信じがたい光景に驚愕した。あの傲慢チキのパワハラ常習犯で、ヒトラーやスターリンを遥かに超える独裁者と言われる大振が、ここまで一人の人間に親身になれるとは。彼らはやはり大振と諸般は不倶戴天の敵同士とはいえ、やはり音楽家同士の絆があったのだと感動した。  しかし救急車に乗っていた大振は担架に横たわっている諸般を助けたことをひたすら悔いていた。