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コント集

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オチのない世界で僕らは一体何を語ればいいのだろう。
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#グルメ

もしも世界からうどんが消えたなら

 閉店ギリギリのはなまるうどんに入ってきた男と女は店の閑散とした光景に唖然としてしばし立…

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桜とうどんの相乗効果

 皆さん、お久しぶりです。雉を世話していたせいで、記事を書くのをおろそかにしていました。…

秋(空き)時間
1か月前
25

旅立ち 〜心にうどんを抱きしめて

 四国の山中にあるとある駅。そこから今私は旅立とうとしている。行先は東京だ。東京に進学す…

秋(空き)時間
2か月前
11

うどんのご利益 〜受験生と江戸っ子爺さんの涙涙の天かす生姜醤油全部入りうどん感動…

 正月明けの午後の上野駅の近く、とある古びたうどん屋の前で小一時間ぐらい前ぐらいから一人…

秋(空き)時間
4か月前
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末期の夢

 別に春でもないのに、周りが暖かく感じた。季節は冬。なのに妙に暖かい。私はこれが人生の終…

秋(空き)時間
4か月前
11

ホームコック

 テーブルに置かれた豪勢な料理に男はびっくりして女に聞いた。 「これって君が全部作ったの…

秋(空き)時間
5か月前
14

婚約指輪 〜彼女に婚約指輪をあげたらいきなりうどんに落とされた話

 これで全てが決まる。僕はジャケットのポケットから、ずっと弄っていた箱を掴んだ。もうこのタイミングしかない。この小箱の中には僕がこの間大金をはたいて買ったものが収められている。いや、大金っていったって今から手に入れるものに比べたら大したものじゃない。だって僕は今日彼女にプロポーズしようとしているんだから。たしかに別に今日でなくてもいいという思いは何度もかすめた。彼女とはいつでも逢えるし、明日でも明後日でもいいような気がする。だけどそうやってズルズルと決断を引き伸ばしにしていた

末期の夢

 春の麗らかな陽気だった。いや、そのように思えただけだ。実際に今は十二月であり、もう冬だ…

秋(空き)時間
6か月前
8

続々、札幌でサッポロ一番を食べる! ~僕とサッポロ一番のハネムーン

 三度目の札幌だった。九月のシルバーウィーク。白髪の一本も生えていない僕はサッポロ一番を…

秋(空き)時間
6か月前
19

榊原部長はなぜ昼食をひとりで食べるのか

 今年部長になった榊原さんは何もかもが古い我が社においてきわめて異例の出世を遂げた人だ。…

秋(空き)時間
6か月前
46

某救世主の復活の真相はこれです!

 ナハレの聖者イエスマンはロールパン帝国のユズヤ属州総督ピラフにより邪教を布教した罪でゴ…

秋(空き)時間
8か月前
22

うどんについてぼくらが語ること

 別に大した用事はなかった。ただ無性にアイツに会いたくなっただけだ。女じゃなくてただのバ…

秋(空き)時間
8か月前
29

カップラーメンで夜を越える

 深夜にカップラーメンを食べるなんて不健康で、あまり褒められた行為ではない。だが空腹を満…

秋(空き)時間
8か月前
22

天かす生姜醤油全部入りうどんを草枕にして物語を綴る

 うどん屋でうどんを食べながら考えた。音を立ててうどんを啜ると煙たがれる。ならばと麺を噛んでも上手くない。そして食べてる最中ずっと親父に頑をつけられる。とかくうどん屋は窮屈だ。高いうどん屋に行っても居心地が悪く、安いうどん屋に行っても食べ辛く、どこのうどん屋に行っても満足できない時、そこにうどんの詩が生まれ、うどんの絵が描かれる。 「おい!いつまで何グチグチ言いながら食ってんだよ!他の客が待ってるだろうが!早く食って出ていけ!」  どうやら外に客が並んでいるらしい。余の他