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夏晴瑠架 過去の【詩】まとめ

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夏晴瑠架の今までの詩作品を1つにまとめたものです。
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記事一覧

・車窓からAngelcallを・

さみしげな夕暮れをそっと覗いて 光の輪の円で踊る影法師 或いは翳りを知らない無邪気な精霊な…

「仄暮れ夕さり」

苅田面に冴ゆる黄落と月代 野分過 上層の巻積雲が新涼を連れてゆく 桐一葉 山粧う晩秋の柴…

「どこまでも 果てしなく」

響く口笛に遠い空を想ってみても 金網の向こうで 指だけ絡めてくる 此処に或る存在も確かに君 …

「風へ乗る舟」

「夜はすぐに明けてしまうからね」 そう言って また今夜も 純白の骨貝に身を潜ませる. 貝…

・透明0層・

森は一つの巨大な水槽だった 極楽鳥のように鮮やかな熱帯魚が 樹々の合間をすり抜けて泳ぎ …

星詠

誰にだってね 孤独にさいなわれる夜もある でもその夜を越えて 今 君は ここに居るんじゃな…

- 暁のストレンヂャア -

愛してるを言う為だけに 逢いに来た。 暁の日に視たのは 窓辺に届くと云う紅(べに)の華 何時かの夢と重ね、 儚い微笑と 忘れなかった名前 それは僕がずっと待ってた風景 それは君がずっと持ってた風景 just to say I love you I came to meet you What I saw on the day of dawn was a crimson flower that reached the window. Overlapping with a

-SEASONS-

春の日の花畑、 夏の日の向日葵の丘、 秋のすすきの原、 冬のダイアモンドダスト… あらゆ…

降り積もる蒲公英と星

掌には何を包むの? 掌には終わりのない歌を包むよ。 嗚呼 背中合わせの温もりに 今 優しい…

翠碧のように湖面を渡る鳥

翠は翠のように星の庭に産まれ 果てしない微笑は繊細 そのものだ 僕の湖に1欠片 零してった…

-primal-

今 聴こえてくる風の音 樹木の囁き 光る海面 波のさざめき 自然の総てが今の僕を象ってくれた…

「スタートウェイ」

緑のトンネル 抜けたら見知らぬ場所 遮っちゃだめ  この道の奥にも 最高のドラマ 待ってる…

恥にかみ

君が少し俯(うつむ)いて 野の花の朝露を見つめる そのドロップの中 君がそっと恥にかんでる…

午後の水槽

詩人全集をテェブルに開き、  水槽で飼ってる金魚の数を数え、   牧場の新鮮な牛乳を飲む午後。 僕の心の泉で泳ぐ金魚も        柔らかな窓の風景を視てる。 あなたの棲む風の吹き抜ける町では どんな風に太陽は輝くのだろう。 Open the complete works of poets on the table, Count the number of goldfish kept in the aquarium, An afternoon of drinking f