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「香害」ってご存じですか?

こんにちは! 「自然に寄せたくらし」のネイチャライズです。

お店や電車などでケミカルなニオイがフワッと漂い、気になったことはないでしょうか。私たちの日常にはさまざまな香りがあふれていますが、最近では「香害」が問題となっています。そう、公害ではなく、香害です。

化学的な香料が原因で起こる「香害」
香害とは、洗剤や柔軟剤、制汗剤、整髪料といった化学的な香料によって健康被害を起こすことをいい、症状も頭痛やかゆみ、めまいなどさまざまです。また香料だけでなく、塗料や接着剤、防虫スプレーなどが原因で不調になるケースもあります。こうしたことを総称して「化学物質過敏症」といいます。

福井県にある「農家民宿 まつぼっくり」のご主人は、香料付き柔軟剤がきっかけで体調不良を起こしてしまいました。その結果、普段通りの営業ができなくなってしまったそうです。

「農家民宿 まつぼっくり」のホームページより引用

化学物質過敏症だと知ったご主人と奥さんは2019年、芳香剤などを使っていない人だけが泊まれる「無・芳香剤の農家民宿」として再出発しました。食材は化学肥料や農薬などを使っていない福井県産コシヒカリのほか、自家栽培した無農薬野菜、無添加調味料などを使用。また、石けんやシャンプーも安心素材のものを使うなど、健康にこだわった宿を運営されています。


シックハウスが問題になったきっかけ
ところでこの化学物質過敏症研究の第一人者は、開成中学・高校(東京都荒川区)の前校長 柳沢幸雄さん(現:北鎌倉女子学園 学園長)です。開成といえば、東大合格者を多数輩出している名門校として全国的に有名ですよね。開成校長時代、よくメディアに登場されていたので、ご存じの方もいらっしゃるかもしれません。

自身も東大出身という柳沢さんが、大学院に進んで選んだ研究テーマが「自動車による環境汚染」でした。しかし当時は公害研究に対する周りの視線は冷たく、「公害の研究をするなら大学を辞めなさい」とまで言われたといいます。

博士課程を修了しても、研究機関や大学はどこも雇ってくれない。そんなときに声をかけてくれたのが、超名門のハーバード大学でした。柳沢さんは37歳にして、ハーバード大学の公衆衛生大学院の研究員となります。

画像は北鎌倉女子学園のホームページより引用

当時の日本でも、化学物質過敏症やシックハウス症候群への注目は年々、高まっていました。ところが、その原因物質である「ホルムアルデヒド」を使った建材への規制はなく、健康被害が拡大。そこで柳沢さんは、研究者たちと一緒に「室内環境学会」を立ち上げました。室内の空気を測定しに全国各地をまわったそうですが、嫌がる建築業者は多かったとのことです。

でもそうした研究がきっかけとなって、2003年に建築基準法が改正。シックハウス対策のための規制が導入されました。

完全に化学物質を遠ざけることはできないかもしれませんが、「農家民宿 まつぼっくり」さんのように、可能な限り自然由来や無添加のものを利用することはできそうです。

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