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雷と稲妻の違いとは!?

こんにちは! 「自然に寄せたくらし」がコンセントのネイチャライズです。

なぜ空は青いのか。なぜ虹ができるのか。こうしたことはすでに科学で解明されていますが、昔の人はさぞ不思議だったでしょうね。

さて、これから夏を迎えるにあたって増えていく雷。昔の人たちにとっては雷も、不思議な自然現象のひとつだったのではないかと思います。ですが、雷がもたらす恵みを感覚的に気づいていたようです。今回は、そんな雷のトリビアをみていきたいと思います。

雷と稲妻の違い
「雷」と、「稲妻」。似ている言葉ですが、この2つの違いについて、みなさんはご存じでしょうか。

はじめに現象としての違いからみていくと、雷は「音」と「光」の両方を指しています。一方、稲妻は雷が落ちた瞬間の「光」のみ。ゴロゴロとした音とピカッとした光、それら一連の現象を表しているのが雷なのに対し、地面に雷が落ちた瞬間に見える光の筋を表しているのが稲妻というわけです。

つぎに、語源について。雷のゴロゴロという音は昔、神さまが鳴らしたものだと考えられていました。「神が鳴らした音」なので「神鳴り」となったようです。

稲妻の語源は、雷が発生しやすい時期と関係しています。稲が実る夏の終わりから秋には雷雨がよく発生しますよね。稲にとって欠かせない相棒のような存在であることから「稲の妻」、「稲妻」と呼ぶようになったそうです。

雷は米を育てる!?

雷の閃光は、稲の妻であるというこの考え、間違いではなかったんです。稲妻が起こることによって放電がおこなわれ、大気中の窒素や酸素がイオン化。それが天然の肥料となり、稲がよく実るということです。

以前、島根県のある高校生が、雷と農作物の成長に関する実験をおこないました。放電装置を使い、カイワレ大根に擬似的な雷を与えると、普通に育てたときと比べて、種子が約2倍も早く成長。また、放電した水で育て続けてみると、芽の伸びも約2倍になったそうです。

この結果をうけてさらに調査したところ、普通に育てた場合に比べ、農作物の成長に必要な窒素の量が1.5倍多くなっていたことが判明したそうです。

米所は雷が多い
稲と稲妻の関係を示す例はほかにもあって、雷は石川県をはじめ、福井県、新潟県、富山県など、「米所」でよく起きるんです。雷が発生する全国の年間平均が約19日なのに対し、石川県は約45日。続く福井県なども全国平均を大きく上回っています。

稲妻がよく光る場所で、おいしいお米が取れる。その謎が科学で証明される前から、人々は感覚的にわかっていたというのはおもしろいですね。

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