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小学1年(ASD発覚)

息子が小学1年の時。
とても可愛らしい女の先生が担任でした。
(こんなに若い先生で本当に大丈夫??)と失礼ながら思っていました。
息子は担任の先生が大好きでした。
教室移動や課外授業の際、必ず先生に手を繋いでもらっていました。
でも、教室では問題行動ばかり。
クラスの子たちに手をあげることはしょっちゅうでした。
そのたびに謝罪する毎日。

5月の家庭訪問が終わって少し経った頃、
先生から「お話したいことがあります。」と連絡をいただきました。
なんだろう?と思いながらも学校へ出向きました。
そこで先生から初めて「一度、発達検査を受けてみられませんか?」と。
幼稚園の頃から(もしかして…)と思ってはいましたが
幼稚園の先生や小児科のお医者様からも何も言われたことがなかったので
(きっと大丈夫)と思っていました。

先生の言葉を聞いて(うちの子に何かあるって言いたいの!?)と
一瞬憤りを感じてしまいました。
でも心のどこかでは(やっぱり…)と思う気持ちもありました。
主人が帰宅後、話をしたら「一度受けてみたらいいじゃない。」と
なんてことない感じで言われました。
「もし何かあったら早くわかって良かったと思うし、何もないならないでいいんだし。」
その言葉を聞いて検査を受けようと決めました。
すぐに発達支援センターに電話をして検査予約をしました。

検査の時は主人もついて来てくれました。
K式検査だったと思います。
検査の方と息子の2人きりで検査をし、その様子を別室で見るというものでした。
その時の結果は要観察だけど問題はないという結果。
ですが担任の先生からの助言で通級教室に通うことになりました。
週1回放課後に通っていました。
息子は楽しかったらしく喜んで行っていました。

それでも減らない問題行動。
人に手をあげる回数も増えていました。
2学期の終わり頃、担任の先生からSSWの方を紹介してもらいました。
SSWさんから「病院で検査を受けてみませんか?」と言われました。
その頃は何かあるのなら知りたいという気持ちの方が強かったので
「受けさせます!」と食い気味に返事をしていました。
病院での検査の日、結果を聞く日も主人もSSWさんも来てくれました。

結果は自閉スペクトラム症。
聞いた時はショックよりも(やっぱりかぁ)という思いの方が大きかった。
わかって良かったとも。
だってこれから息子のために何をすればいいか考えられるから。
主人もすんなりと受け止めていました。
後で知り合ったママ友のところは絶対に認めないと聞きました。
自分の子が発達障害なわけがない、
本人が頑張ればいいだけだと言うそうです。
うちの主人は珍しい方らしいです。
2人で話し合ったのは将来社会に出て生きていけるように育てようということ。
それは今も変わっていません。

2年から支援級に入れたかったけれど間に合わず、
続けて通級教室に通うことになりました。

担任の先生には感謝しかありません。
だって先生のおかげで検査を受けられたのだから。
早い段階で発達障害であることを知れたのだから。
きっと言いにくかったと思います。
「検査を受けることも、病院に行くこともすんなりと受け入れて下さるのはとても珍しいです。」
「検査結果も真摯に受け止められてすぐに息子さんのためにどうすればいいのかを考えられてお父様もお母様もすごいと思います。」
先生からはそう言われました。

この先生は2年でも担任を受け持って下さいました。
自ら「もう1年息子を見させて下さい」と志願されたと聞きました。
息子も私も本当に恵まれていました。

その時のSSWさんは中学になった今でも担当です。
息子の成長を見守って下さっています。


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