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琵琶ウェイ

友人が、私の知らないうちに三味線を
習い始め、私の知らないうちにやめていた。
習っていた一年ほどのうちに
①楽器を買えとしつこく勧められた
(名取りの方の立派な楽器を貰い受けて使っていたのに)
②演奏会のチケットをノルマ付きで
何十枚も押し付けられた
③やめたいと言ったら、続けるように
しつこく説得された
ということで、とても続けられなかったと。

まさしく私が他の筋から
聞いていたのと同じだった。
楽器は大好きだし、やりたいけど、
金の催促が凄まじくて、とても続けられないと。

こんなマ⚪︎チ商法のようなやり方をしていたら、
邦楽の楽器をやりたい人、続けられる人が
いなくなってしまうのではないだろうか…
 
なぜ危機感を持って、どこぞの音楽教室のように
大人が気軽に習えるシステムを作らないのか?
身近な大人がやっていれば、和楽器をやりたくなる子どもも出てくるだろうに。
 
「⚪︎⚪︎ウェイみたいなものだよ。
高い楽器買わせたり、チケット買わせたりして
うまくいってきた成功体験が長らくあるから
今さらやめられないんだよ」
と友人は言ったが、
「うまくいってないじゃん。
友人みたいな情熱のある生徒さんがやめちゃったし、今後も三味線文化のために力を貸そうとも
思えないでしょ? こんなひどいことされたら」
と言い返しておいた。
 
なんかもう、ホントに心底ガッカリした。
もちろん、そういうのをしない師匠やお教室が
あるのも知ってるけど、
それはよほど経営センスと現代的感覚のある
ごく一握りの師匠方で、近隣で見つけられる人は
少ないんじゃないだろうか…
 
三味ウェイとか琵琶ウェイとか琴ウェイとか
もうそういうウェイ系スタイルの経営は
金輪際やめて欲しいです。
邦楽の未来を考えて、現代の生活様式と
金銭感覚に合ったやり方をして欲しい。
 
楽器製作者を育てるためには
望まない生徒さんに無理矢理楽器を作らせるしか
方法がないんですか?
そんなことはないでしょう。
アイディアを出し合って、日本文化を守りましょうよ。
 
なぜ、新しい人が新しいやり方で
次世代の希望を創り出せないのでしょうか?

なんかもう闇しか感じないです。

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