メロメロです

私は何故か仕事が出来て家事も育児も完璧な超人的なイメージを持たれるのですが、ただの甘えん坊でズボラなダメダメ人間です。職場では、出来る限りしっかりしていよう、ちゃんとした仕事をしよう、迷惑を掛けないようにしようと過緊張で頑張って居るだけで、プライベートではその反動でどうしても駄目になってしまう。息子には何時も、駄目人間!45歳児め!と言われながら世話を焼かれている。

そんな私に好きな人が居る。歳上の、しっかりとしていて仕事も出きる、ジョークが分かる優しい紳士。それだけで釣り合わないのに大好きで。何時も笑いながらこんなに大好きなのに〜と冗談めかして告白して。何が欲しいの?どうして欲しいの?と優しく微笑まれて、上目遣いに見詰めるだけの繰り返し。

何が欲しいのか?彼の心が欲しい。どうして欲しいのか?愛して欲しい。私の願望は至極簡単だけれど、簡単に言える言葉ではなくて。しかも、プライベートで連絡を取り合える仲になっていなくて。週末の休みの日には会えず、連絡も取れない。

それでも、考えるのは彼の事ばかりで。視線で追うのも探すのも彼だけで。メンヘラな自分は今まで恋をしている自分に酔って相手に求め相手を責めるばかりで、与える事や愛して想うと言う事を、してこなかったように思う。

そんな私が、ただ愛しくて恋しくて大切にしたい人に出会ってしまった。彼の事を考えるだけで泣けてくるくらい、愛しくて、大好きで、何時でも会いたくて声を聞きたくて。でも、あまり近付くとこの関係が壊れてしまいそうで怖くて。

連絡先を聞けなくて、連絡先を渡せなくて、でもそれで良かったと思う。依存してメンヘラを発動させるくらいなら、それで良い。

そう思うけれど、やっぱり。何時も会いたくて。何時も声を聞きたくて。切なくて淋しくて会えないときに泣いてしまう。彼は、私の希望の光。彼に愛して欲しいなんて、言わない。私を見て微笑んで、優しく声をかけてくれるなら。

それだけで今の私は満たされる。

彼は、最近良く話し掛けてくれるようになったから。これからも、ずっとこのままで…

#創作大賞2024
#エッセイ部門


この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?