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私とゆう運命について(肺がん編2019,12)

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【病歴】
1979年8月 誕生
2010年8月 パニック障害
2019年11月 肺腺がんステージ4
2019年12月〜2023年7月 分子標的薬タグリッソ
2023年7月〜2023年10月 化学療法(アリムタ+カルボプラチン+アバスチン)4クール
2023年12月〜2024年5月 維持療法(アリムタ単剤)6クール
2024年6月 分子標的薬イレッサ
2024年7月〜現在 化学療法(ドセタキセル単剤)

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遺伝子検査を終えて私はEGFRとゆう遺伝子を
持っている事が分かりました。
EGFR?なにそれ?とゆう感じですが、いくつかある
遺伝子の中の一つで、その遺伝子を持ってる人にだけに効く
特攻薬のようなものが世の中では開発されているそうです。
それを分子標的薬とゆうのだそうですが、
病気にならなければ一生知る事もなかった知識です。
私はEGFRとゆう遺伝子を持っていてその遺伝子に効く
タグリッソとゆう分子標的薬を飲む治療が確定しました。

先生の説明によると、分子標的薬は抗がん剤と違って
元気な細胞には攻撃しないそうです。
癌の治療=抗がん剤=吐き気、脱毛=しんどい。
と思い込んでいましたが、タグリッソの副反応は
湿疹や皮膚の乾燥、爪障害、下痢、口内炎など。
あれ?それくらいなら私にも耐えれるかも?
しかもステージ4と診断された時から、もう1年も生きられない
んだろうな〜、と思っていましたが、薬がよく効いてくれれば
何年も生きている人もいるそうです。
分子標的薬が飲めない人は抗がん剤をしないといけないので
EGFRとゆう遺伝子を持っていて良かった。
お母さんありがとう。とゆう気持ちになりました。

といっても憎き癌をやっつける強い薬です。
間質性肺炎や血小板、白血病減少など重篤な副反応もあるので
そこは慎重に様子を見ながら。
あと、難点はものすごく高い薬です。
1粒2万とかします。文句はいってられませんが、
毎月限度額上限までいっぱいいっぱいです。

飲み始めてすぐにでた副反応は下痢です。
食べたらシャーといった感じです。
吐き気が無いといっても下痢は下痢で辛いもんがあります。
1週間後に診察でしたが、下痢の症状が強く
1日1錠のところが2日に1錠に変更になりました。
私としては下痢が酷くても、効き目が半減するのは怖いし
癌細胞が死ぬなら1日1錠頑張りますよ!
とゆう気持ちでしたが、闘病は長期に及ぶもので、
副反応で生活の質が落ちてしまったら元も子もありません。
いかに薬とうまく付き合っていくか。
患者の辛い。を見過ごしてはいけません。

私はセカンドオピニオンはしませんでした。
主治医は私の目を見てわかりやすく説明してくれます。
ぶっきらぼうや威圧的な喋り方はしません。
何人もいる患者さんの中で私1人と向き合ってくれます。
初めてお会いした時から、この先生なら大丈夫。
と直感で思えたからです。
いくら偉いお医者さんといえども人と人です。
ここが安心できなければ、いくら名医でも私はお断りです。
そんな主治医が2日に1錠でも大丈夫だよ。
副反応を減らして長くこの薬と付き合っていきましょう。
と仰ったので、安心してその意見にお任せする事ができました。

下痢はだんだんおさまっていきましたが、その次にでてきた
副反応は口内炎です。
口内炎もこれまた地味に辛いんです。
1週間程で収まりますが、一気に3つとかできた日には
もううどん一択です。
その次は爪です。
爪がカッターナイフのように薄くなりました。
薄いのでもちろんすぐ割れるしボロボロになりました。
爪って生活していく上で使う事が多く、これまた地味に辛いです。
あとは皮膚の乾燥。保湿してないと白い粉が吹く程乾燥します。

と、まあ先生や薬剤師さんに散々説明された副反応が
予定通りちゃんと出てきたとゆう感じですね。
全部地味に辛いものばっかりですが、耐えられない程でもない。
何とか色々と工夫して生活する事ができました。
いつかは効かなくなる日がくるとしてもほんとにすごい薬です。


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