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【Python DeFi Bot作り⑥】マルチアカウントBotの作り方 ~複垢で購入制限突破~

納豆男爵です。今回は複垢にチャレンジしていきましょう。価格の変化や流動性の変化に応じて自動的に売買できることはbot取引を大きな利点ですが、複垢を自由に使いこなせることもまた大きな利点の一つです。
例えば以下のようなケースを想定してみましょう。

ケース①:上場直後のPump&Dumpを避けるためにウォレットあたりの購入量が$100に制限されている。注目されているトークンなので大量購入したい。
ケース②:トークンの保有量が100枚を超えているウォレットには別のトークンがエアドロップされることが決まっている。1万枚持っているので100倍のエアドロップが欲しい。

ケース①に対してはウォレットを多数用意して、それぞれのウォレットで$100ずつ買うことで大量購入が可能です。ケース②に対してもウォレットを多数用意してトークンを分配すればその分のエアドロップがもらえそうです。どちらもウォレットを作って作業すれば良いだけですが、手作業でやるには限度がありますよね。10個もウォレットを用意すれば嫌になるかと思います。そんな時にbotであれば無尽蔵にウォレットを作ることができるのです。

本記事では、多数のウォレットを用意して様々な処理を行うための関数を紹介していきます。以下の機能をソースコードと共に解説していきます。

① 多数のウォレットを作る
② 多数のウォレットに資産を分配する
③ 多数のウォレットから資産を回収する
④ 多数のウォレットの資産を確認する
⑤ 多数のウォレットで同時にスワップする
⑥ 各機能を呼び出すクラスを作る

※この記事で公開するプログラムを実行することによって資産を失う恐れがあります。この記事によって生じた損失について当方では一切の保証をいたしません。各自の責任によってお試しいただくようお願いいたします。
特にプログラムを試験的に実行する場合には,試験用のウォレットを用意し極少額のBNBやBUSDを入れておくことをお勧めいたします。

また、本記事はここまでのPython DeFi bot作り①~⑤で解説したWeb3.pyに関する知識を前提としているため、ある程度Web3.pyを理解している、あるいはご自身で調査できる読者を想定しています。内容の理解に不安のある方は是非Python DeFi bot作り①から順に取り組まれることをお勧めします。

1.多数のウォレットを作る

まずはウォレットを一気に作るプログラムから紹介しましょう。これまでのPython DeFi Bot作りシリーズではWeb3.pyを使って全ての処理を行ってきましたが、どうやらWeb3.pyにはウォレット作成の機能がないようです。
今回はウォレット作成のためのライブラリとして以下のeth-accountを使います。まずはpipコマンドでeth-accountをインストールしておきましょう。

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