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京大法VS京大経済 「予後分析」

 皆さまこんにちは。大晦日をいかがお過ごしでしょうか。私は現在子供部屋のベッドに籠もりながらパソコンをカタカタして、chatgptとエクセルと格闘しとあるデータを作成しておりました。それがこちら京大文系予後分析でございます。京都大学では例年すべての就職先が公開されております。しかしながら名前順であり、年収帯順ではないのです。そこで、西日本最強大学が就活というトンキン至上主義の土俵に移行するとどのように実績が変遷するのか分析しか結果をお話していきます。

京大法学部の予後

 これから京大法学部の2018-2020の就職先データの分析結果をお見せします。まずなぜこの年度なのかという疑問に関してですが、2020年から就職先の集計が公開されるようになり、2022でその集計が終わったからです。一説によるとコロナ禍期間限定だったのではないかと言われております。

 なお、以下の企業ランクは1から順に、生涯年収が3億以下、3億、3.5億、4億以上の4区分で分類しております。

ランク4=ウォール・シーナ
東京海上日動火災保険、日本放送協会、野村證券、マッキンゼー・アンド・カンパニー、商船三井、大和証券、PwCあらた有限責任監査法人、丸紅、味の素、アマゾンジャパン、キーエンス、住友商事、日本経済新聞社、三井住友海上火災保険、三井物産、三菱商事、有限責任あずさ監査法人

ランク3=ウォール・マリア=PwCコンサルティング、第一生命、朝日新聞社、エムスリードクターサポート、KPMGコンサルティング、デロイト、電通、日本アイ・ビー・エム、日本たばこ産業(JT)、任天堂、三菱UFJリサーチ&コンサルティング

 なお参考程度にランク3はメガバンBIG4総合コンサルなど、ランク4は商社や海運、GAFA、MBB、外銀などのエリートだと考えてください。

2018 
2019
2020

 そして、これら三年度版の予後を合体させたのが以下のデータです。

 これより分析結果をお話していきます。まず、シーナは上位15%であることが分かりました。なおこちらの上位15%というのは「就活をしている人間」の中で上位15%なので熾烈な競争であることは間違いありません。みなさんがみたいであろう、ロースクール進学者や「自宅学習」も合算した完全版の世界ランキング表も後述しますので楽しみにしていてください。
 また、生涯年収が3.5億円以上に到達するローゼ以上の人数が25%から30%を占めていることから、京大法学部の70%から75%は生涯年収が3.5億円未満の会社で収束するということが判明しました。
 また、元データを参照したところ、ウォール・シーナを構成している企業のうちでMBBKなどの外資系コンサルtop tier の入社人数は多くても毎年男女1名ずつ。ほとんどいない年や、そもそも外資系コンサルの内定自体がBIG4で頭打ちになっている年度もありました。外資系投資銀行は例年0人です。東大生が外資系に殺到しているというのはよく聞く話ですが、こと京大に関しては関西という立地に基づく情報量の差や周りでも早め早めに就活に動いている人間が少ないなどの理由から外資系トップファーム内定者は少なかったという「事実」。まあつまり、公認会計士に受かるだけで京大なら上位15%どころか働き方次第では同年代トップに躍り出ることが可能と言えるでしょう。

シン・京大法学部の予後表

 それではこれから、「就活」もしなかった人間を含めた完全版の予後一覧表をお見せします。自宅学習者・その他・資格浪人などをランク0と定義し、ロースクール進学者を3等分してランク0、ランク2、ランク4に均等に振り分けて加算しました。その結果、合計人数が合格定員に近似しました。

2018
2019
2020

 以上が、シン・予後表でございます。まず分かるのがランク1と0だけで実は京大法学部生の52%を占めていたという事実です。SAPIXの中央値がMARCHであることがたびたび炎上しますが、京大法学部の中央値は地銀、役所、大手子会社、中小企業、ベンチャーです。メガバンクやBIG4コンサルなどのネットでよくネタにされる職業も上位20%に位置しております。シン・予後表では75%から80%の人間が生涯年収3.5億円以下に収束していることが分かります。もちろん人生はお金が全てではないのですが、便宜上拝金主義者の皆様が思い描いていたほどの人生はじつは歩めている人がそれほどいないという「事実」をご理解いただけたでしょうか。
 加えてデータを見てて思ったのが、2019年までの2データとコロナ禍突入で自宅学習者などのランク0の人数が30人ほど増加して120人になっていることです。自粛期間などで全人類強制無キャ化されるパンデミックの後遺症は如実に進路への影響に現れていると言えるでしょう。なお2020年を最後に進路の集計が終了しているのですが2021と2022がどれほどの地獄だったのか、想像に難くないです。

京大経済学部の予後

経済学部 2020

 見てもらったほうが早いので最新データをどうぞ。法学部と比べて、ウォール・シーナが上位30%と約2倍、半数近くの人間がメガバンチュアラインを超えております。そして、7割の人間が生涯賃金3億円の壁を超えることができております。なお、経済学部に関しては院に進む人がほぼおらず、ランク0の数が0人なのでこの予後表がそのまま全体版の「シン予後表」になります。
 京大法学部が350人近い人数、京大経済が200人近い人数とおよそ150人ほどの差があるのにローゼ以上の内定者数でも内定者率でも凌駕しているのがこの学部の凄さを表していると思います。仮に京大に進学したいならぜひ経済学部に入って臥薪嘗胆してみてください。

 また、ローゼ構成銘柄も京大法学部の構成銘柄とは多く異なります。
 三井住友銀行、三菱UFJ銀行、電通、日本IBM、EYストラテジー・アンド・コンサルティング、NTTデータ、キリンホールディングス、デロイトトーマツコンサルティング、日本ヒューレット・パッカード、任天堂、野村総合研究所、博報堂、PwCコンサルティング、みずほフィナンシャルグループ、三井住友DSアセットマネジメント、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、メタルワン。
 シーナの構成銘柄の差はもっとやばいです。三菱商事、ボストンコンサルティンググループ、有限責任あずさ監査法人、有限責任監査法人トーマツ、シグマクシス、住友商事、東京海上日動火災保険、三井物産、アマゾンジャパン、EY新日本有限責任監査法人、SMBC日興証券、経営共創基盤、日本生命保険、野村證券、丸紅、三井不動産、味の素、KPMG税理士法人、シティグループ証券、スクウェア・エニックス、大和証券グループ本社、デロイトトーマツ税理士法人、ドイツ証券、BofA証券、ベイン・アンド・カンパニー・ジャパン、マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社、三菱地所

 たった2020年の一年だけでこの量という事実。商事も外銀もMBBも複数人内定者います。同じ年の京大法学部のシーナとローゼが最初の方に例示した企業群なので京大経済の異質さがよく分かると思います。参考程度に経済学部の商事内定者は6人いますが、法は1人です。

どうしたらいいのか

 よく法学部はロースクールに進学する人がいるから就職は弱いと言われる。しかしながら、民間就活を行う人数の数自体は経済も法学部も変わらない。100人近くの人間がローを受けたり留年したりしているからだ。一方でロースクールに進学した人間が全員シーナやローゼに内定できるわけでもなく、インハウスの弁護士としてそれらの会社に入るにはまともなガクチカと受け答えが必要、ペーパーテスト特化型人間にとって熾烈な争いと言えるだろう。そして四大に入れる人数も四大事務所の内定者一覧を見ても京大出身者は多くて1年間に15人から20人。シーナやローゼに入り込むのは司法試験に受かっても割と難しい。公認会計士のほうが経済でも法でも少数だが存在し、同期の8割から9割をごぼう抜きできるのだからエッジかもしれない。
 今回色々分析してて気付いたが日本社会は年収にある種の上限が規定されているためどこの企業も同じような生涯賃金で収束する事が判明した。外コンや外銀で長く務めることは不可能だろうし、就職難易度の高いと言われているホワイト高給職も5000万から1億円の賃金差。税金考慮したら2500万から5000万ぐらいの差だろうか。つまり団子のように特定の帯域にぎゅうぎゅう詰めになって収束しているということだ。
 まだ詳しくデータ見てないが京大法学部より早稲田政経とか慶応経済のほうがHPに乗ってた進路一覧の予後が良い気がするし、トンキンネットワーク効果で平均以下の人間も底上げさあれるという事実があるから受験生は京大行くより早慶行ったほうがいいんじゃないかな。実際周りの京大生も自分の子供は早慶の付属通わせたいって言ってるし。

 あとは就活に学部や学歴は関係ないと言われるが、いる人間の就活に対する熱量や意識の高さはやはり京都よりも東京のほうが強く、地方に行けば行くほど薄まっていいくという現状があるので京大法学部の予後の悪さが自己責任だとはこのデータを見てどうも思えなくなった。そして、関西で就職するなら京大は無双と言われるがそもそもキーエンスとか任天堂、三井住友以外は大体の会社が東京で採用してて、関西本社の会社も東京採用を行っている以上東京一極集中という終わらないトレンドに個人の努力や生まれ持った知力、財産などを駆使して抗っていくのは難しいように思われる。こういう事言うと早慶とかの自己責任論者に努力が足りてないって冷笑されるが京大でこれだからたまたま東京に生まれただけの大学生が地方に生まれてたらマリアすら難しいんじゃないかと思った次第。

 まあいずれにせよ、厳しい選別を乗り越えても手取りで5000万ほどの差異、勝っても地獄負けても予前がない終わりなき熾烈なラットレース🐭から抜け出し医学部再受験や司法試験に受かってもおそらく大半の人間が望むようなリッチセレブみたいな生活が送れない現代日本でどのように第二宇宙速度を超えて上の世界に離陸していくのかを模索していく2025年にしたい。それでは皆様良いお「都市」を。

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