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書いたり、また書いたり。

何気なく、やってしまった。
パソコンに向かう前にコーヒーを1杯淹れてきた。AM10:25。
当たり前のように、気合を入れる合図のように、1杯のために時間をかけて。

書く、私へ。

私の朝の日課のひとつはジャーナリング。
お気に入りのペンは『BIC Easy Glide オレンジ』
去年、廃盤の知らせが入り、部屋でひとり悲しんだ。手元には残り2本。

朝起きてすぐ動き出す頭の中の思考を、ノートに書き出す。手を止めることなく、ひたすらに浮かぶものを不恰好なままとにかく吐き出す。書き終えると、不思議とスッキリするものだ。そして、そこに並ぶ不恰好な言葉たちが、私に話しかけてくる。今日はこんな一日にしよう、と。

ある決意を固めたら、私はまたペンを握る。
今のこの想いを言葉にして残しておいた方がいい気がする。
そんな気がするというだけの、なんとなくの話なのかもしれないが。
飾らぬように、自分に言い聞かせるように書き進めていく。誰かに読んでもらいたいんじゃない。自分が戻ってくる場所を作っておく感覚だろうか。

 今まさに、そんな感覚で書いている。

この瞬間の感情は、場面をいくつも捲り、時が経つほど鮮明には思い出せなくなっていく。決めた瞬間なにを思っていたのか、出会った瞬間どう感じたのか、口にした瞬間、手に取った瞬間、その点と点の間でどう感情が変化したのか。残された言葉たちから自分を知ることがあると、最近になってようやく気づいた。言われてみればそうなんだが、まったく不思議なことだ。

書くことで、私の頭も心も整理されていく。デトックスされていく。爽快感。
これが、私が書く理由のひとつなっている。


書く、あなたへ。

私はどうでもいいことはアイスティーの氷が溶けるまで話し続けられるが、肝心なことには口下手を発揮してしまう。
「ああ、嫌だ。余計なことばっか喋って。」なんて台詞を何度と呟いてきた。

そんな私が確実に気持ちを伝えたい時は、手紙を書くことにしている。
親友へ、恋人へ、家族へ、お世話になった方へ。
相手の顔と自分の心を行き来しながら、まるで話しているかように言葉を紡いでいく。ありがとうも、ごめんなさいも、よろしくも。その一言では伝えきれない溢れる想いは、封をして届けたい。そうさせてくれ。

手紙を書いている時は、話すのとは異なる時の流れがあるのかもしれない。
ひとりで静かに想う時の流れ。
どんなに想いが熱く燃え上がっていても、書く時ばかりは心落ち着かせている。
ロウソクの火のように。小さく、淡々と。

私は書くことも、書いている時間も、書いている自分も好きだ。
だから、書きたい。書き続けたい。


「自分なりの書き方」、探しに行こう。で書く

前述の通り、私は書くことを好んで選んできた。

だから、いくら自分のためとはいえ、自分の書いたものが誰かの目に止まれば嬉しい。さらに共感してもらえたら嬉しいし、褒められたらもっと嬉しい。ぴょんぴょんと飛び跳ねてしまうぐらいに、ちゃんと喜んでいる。

だから、
「誰かに読んでもらいたいな」
「誰かのためになるのかな」

そう思って、書けなかったり、書かなかったりしたことは何度もある。

好きだけで、書き続けられる「自分なりの書き方」ってあるのだろうか。
とことん試してみたいと思って、こあさんの誘いに乗ることにした。

「自分なりの書き方」、探しに行こう。


「書くのは、自分のためでもあっていい。」
こあさんのこの言葉が温かく背中を押してくれた。

自分のために書く。そんな心踊る3ヶ月。
3ヶ月経ったとき、
自分にとって書くことがどうなっていたらいいかと想像してみる。

呼吸をするくらい自然・・・いや、もっと私チックなこと。
朝起きてすぐLINEをチェックするとか、
観葉植物におはようするとか、
寝る時アイピローをのせるとか、
そうよ、
パソコンに向かう前にコーヒーを淹れるとか。

何気なく、書いてしまう。

3ヶ月経って、そんなことになっていたら幸せでしょと思う。


nattun. 
Instagram: @imnattun_

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