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短歌「はつなつの樹上生活」

こんにちは、秋月祐一です。

新居で荷ほどき中です。

本が多いぼくと、物が多いこうさき。
そして、二人分の生活用品を持ち込んだため、
家の中は段ボール箱のダンジョン状態です。
歩くときは隙間をカニ歩きしています。

この note の更新もペースが遅くなりますが、
どうかご了承ください。

本日の更新は、秋月祐一の短歌の新作です。
「未来」7月号に発表した十首で、
6月11日公開の「春疾風ふいた」につづく、
シリーズ第2弾です。

  はつなつの樹上生活  秋月祐一

沈黙のおほい深夜のスカイプがすでにぼくらの日課となつて

ビデオ通話はまだ一度しか音声と文字でつながつてるぼくたちは

「もう、ちよつと落ちつきませう?」だいすきの連打を戦争と思つたのか

「かうやつて入りこむのが得意さう」スカイプごしにつぶやかれてる

メールだと勁いあなたが動画だと甘えてくるの、まじでたまらん

「こんなにも優しくされたことない」と言つたあなたをぼくは守るよ

「人類の祖先は樹上生活でどんな体位でしてたのかなあ」

酔ふとみだらになるねあなたは遠距離の通話で護衛、家までおくる

ツンデレのちよつとえつちな猫娘、そんなあなたの声が好きです

呼び方をめぐるやりとり(呼び捨てはむりだ)落ち着いたのは、さん付け


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