『映画大好きポンポさん』観たのでまとめてみた!


「ようこそ、夢と狂気の世界へ!」
―――ポンポさん(ジョエル・ダヴィドヴィッチ・ポンポネット)

『映画大好きポンポさん』観に行ってきました!

CMを見たこともなく、公開劇場も限られており、恥ずかしながら偶然twitterで観に行った方の呟きをみかけて知った本作。あらすじさえも知らず行きましたがとにかく良かった!!!絶対に劇場で見てほしい1本です!

終始つくり手側にフォーカスした物語ではありますが、普段私達が何気なく消費しているものにも多くの方々の労力や時間、そして熱い思いが込められていることに受け手側としても改めて気づかされる作品です。

熱い思いが消えないうちに、『映画大好きポンポさん』の推しポイントや制作スタッフの皆さんについてまとめました!

あらすじ

敏腕映画プロデューサー・ポンポさんのもとで製作アシスタントをしているジーン。映画に心を奪われた彼は、観た映画をすべて記憶している映画通だ。映画を撮ることにも憧れていたが、自分には無理だと卑屈になる毎日。だが、ポンポさんに15秒CMの制作を任され、映画づくりに没頭する楽しさを知るのだった。 ある日、ジーンはポンポさんから次に制作する映画『MEISTER』の脚本を渡される。伝説の俳優の復帰作にして、頭がしびれるほど興奮する内容。大ヒットを確信するが……なんと、監督に指名されたのはCMが評価されたジーンだった! ポンポさんの目利きにかなった新人女優をヒロインに迎え、波瀾万丈の撮影が始まろうとしていた。
『映画大好きポンポさん』公式HPより

映像がすごい!

まずはなんといっても映像がすごいんです!
キャラクターデザインも素敵で背景も綺麗、色使いもポップでかわいい、そしてなにより場面割りや転換の演出がおしゃれ~~~~!!

特にジーンが映像を編集するシーンは動きが良い意味で『アニメ』らしくて本当に滾ります…!観ていて「やっぱアニメ最高!すきだ~~~」という気持ちになりました。

本作のキャラクターデザインは足立慎吾さん。
調べたところ「WORKING!!」や「ソードアート・オンライン」を手掛けていらっしゃる方とのこと!私の推しは加隈亜衣さん演じるミスティアさんです!美しい~~~。ポンポさんもめちゃくちゃ可愛い…娘がいたらなんとしてもコスプレさせて髪型真似っこさせたい…(笑)

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演出は居村健治さん!
なんと『ゲド戦記』や『崖の上のポニョ』で監督助手、『君の名は』や『天気の子』で演出を務められた方だそう…!

色彩設計は千葉絵美さん!
過去には『空の境界』シリーズで色彩設計を担当されていたそうです。
アキバ総研に廣田恵介さんの書かれたインタビュー記事があって、とっても面白かったのでシェアします!(https://akiba-souken.com/article/51254/?page=1)

アニメーション制作は株式会社CLAP!(http://clapclap.co.jp/)
代表の松尾亮一郎さんは『この世界の片隅に』の制作プロデューサーで過去に『BLACK LAGOON』『マイマイ新子と千年の魔法』も担当されているそう!

音楽がすごい!

映像もさることながら、音楽もすごかった…!
場面にピッタリとマッチしていて見事に感情が揺さぶられました!

音楽のご担当は松隈ケンタさん。
音楽制作集団スクランブルズの代表/作曲家/音楽プロデューサーで、BiSH、BiS、豆柴の大群、EMPiREなどWACKグループのサウンドプロデュースや、中川 翔子、柴咲コウ、Kis-My-Ft2等のアーティストを手がけているそうです…!<参照:http://clapclap.co.jp/works/#lipmovie2

参照したCLAPのHPを読み進めたところ、挿入歌はKAMITSUBAKI STUDIOより花譜&EMA(from DUSTCELL)さんが担当!
<参照:花譜、EMAそれぞれが歌う「映画大好きポンポさん」挿入歌MV公開(音楽ナタリー)

さらに、ボカロPであり昨年には小説家デビューも果たしたカンザキイオリさんが主題歌・挿入歌の計3曲を手掛けているそうです!
<参照:カンザキイオリが明かす、活動を続けていく上での原動力 「湧き上がる感情こそが創造の源」(Real Sound)

物語がすごい!

さて最後になりましたが、なにより話が面白かった!よくできてました!!!
ジーンが映画を制作するという本作の物語と、作中でジーンが制作する映画とがどんどん密接に絡んでいくのが本当に熱い…!

原作は杉谷庄吾さん。
【人間プラモ】 の『映画大好きポンポさん』(MFCジーンピクシブシリーズ/KADOKAWA刊)は、pixiv上で80万ビュー以上。さらに「このマンガがすごい!」、「マンガ大賞」に入賞とのこと!

そしてそして、本作の監督・脚本は平尾隆之さん。
これまでの作品に空の境界「矛盾螺旋」「桜の温度」「ギョ」「魔女っこ姉妹のヨヨとネネ」「GOD EATER」などがあるそうです。
ちなみに『のけもの王子とバケモノ姫』という小説をファンタジア文庫から出版されているらしいです!読んでみよっと。

感想

映像、演出、音楽、物語良しということで、最後までとにかく夢中になって観られた作品でした!あっという間に感じたけど中身は盛りだくさんで大満足!

観に行く前に、映画を録る話だとは思っていましたが想像よりスケールが大きかったです!笑
まさか主人公のジーンが伝説の俳優の復帰作の監督を任されるとは…想像するだけでものすごいプレッシャー…!

それでもジーンがそのプレッシャーに立ち向かって進んでいけたのは、まぎれもなく映画への『好き』という気持ちと、良い作品をつくりたい『情熱』なのだと思いました。人の気持ちって能力を何倍にも膨らませる力がありますよね!

自分は映画制作の知識が全然なかったので、収録の様子や編集など制作工程が見られるだけで相当ワクワクしました!と同時に、制作者の苦労や苦悩、困難を目の当たりして背筋が伸びる思いにもなりました。当たり前のことですが、すべての作品には制作者がいて、制作されるからには彼ら・彼女たちの想いや気持ちがそこにはあるんだなぁと。

何気なく観に行った本作も、前述したとおり何人もの著名な製作陣や、名前を挙げ切れていない数多くのスタッフさんや関係者がずっと前から汗を流して生み出されているわけで…いつも以上に感慨深い気持ちで最後のスタッフロールを観ました。

最近はNetflixやAmazon Primeなどサブスクリプションサービスで作品を鑑賞する方が多いと思います。私もその一人です。
ついそのお手軽さから『ながら見』『倍速鑑賞』が増えているとききます。

もちろん、生活習慣は変わっていくものですし、私も「ながら見」はよくしますので否定も非難もしませんが、作り手の気持ちを考えるとやはり望ましくないように思ってしまいます…。

そういう意味では劇場で作品を見るというのはある種のタイマン、1対1の魂のぶつかりあい感があって個人的にやはり必要なものだと思いますし大好きです!全力で作られた作品を時間いっぱい、他ごとすることなく全力で受け止める。お手軽に作品が見られる昨今だからこそ、見ている途中で連絡が来たり、ゲームのアイテム回復通知が来たりする環境ではなく作品に集中できるの劇場での時間を大切にしようと思います。

コロナでなかなか映画館に行けない日々が続いたのもあり、つくづくそう思う今日この頃です。今年は映画館や劇場ででたくさん作品を見るぞ~~!

『映画大好きポンポさん』、ぜひ劇場で制作陣とのタイマン勝負環境で観て頂きたいです!!

6/18より副音声コメンタリー上映実施決定!

ちなみに『映画大好きポンポさん』は6月18日(金)から副音声コメンタリー上映なるものが始まるそう…!採用されている「HELLO! MOVIE」というアプリにも興味があるのでぜひ行ってみようと思います!


劇場アニメ「映画大好きポンポさん」の副音声コメンタリー上映が実施決定。6月18日にすべての上映劇場でスタートする。

本作は杉谷庄吾【人間プラモ】のマンガを原作にした映画制作ドラマ。コメンタリーには新人監督ジーン役の清水尋也、敏腕映画プロデューサー・ポンポさん役の小原好美、女優を目指すナタリー役の大谷凜香、監督を務めた平尾隆之が参加した。アフレコ時のエピソードや制作時の裏話が披露される。

副音声はスマートフォンのアプリ「HELLO! MOVIE」を利用。音声ガイド「【コメンタリー版】映画大好きポンポさん」をダウンロードすると、すべての上映劇場、上映回で楽しむことができる。上映前にアプリを起動するとイヤホンを通じて副音声の再生が始まる仕組みだ。

<参照:https://natalie.mu/eiga/news/432256


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