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ロケット会社のインターンにTwitterで応募してみたら、経験値が爆上がりした件

こんにちは!インターステラテクノロジズ(以下、IST)広報です。今回はISTのインターンシップに参加した2人にインタビューをしました!実際にインターンってどんなことするの?応募するときは不安だった?などなど、インターンを考えている方が気になる話題がたっぷりなのでぜひ最後までご覧ください!

和仁原 季也 (わにはら ときや)
1997年生まれ。兵庫県出身。高知工科大学大学院 修士課程 知能機械工学コース在籍中。学内の学生ロケット団体RaSKで構造班としてモデルロケット・ハイブリッドロケットの設計・製造・打上げを経験。2021年9月から22年3月までインターン生として構造班に所属。2022年10月IST入社予定。

山中 泰貴(やまなか たいき)
2000年生まれ。東京都出身。早稲田大学基幹理工学部機械科学航空宇宙学科3年生。サークル活動で人力飛行機の空力設計を行い鳥人間コンテスト2021に出場。その後夏休み、冬休みを利用してインターンに参加。ISTでは地上設備の設計や3Dモデル作成を行う。

ー大学ではどんなことを学んでいますか?

和仁原:
高知工科大学の大学院で知能機械工学を専攻し、材料力学やCADなど設計者になるための勉強をしています。大学3年生の時に学生ロケットのサークルに入り、ロケットに携わるようになりました。サークルに入ったきっかけは、友達がそのサークルに入っていて「今度エンジンの燃焼試験やるから見にきてよ」と言われ見に行ったことです。それまで宇宙やロケットにあまり興味がなかったのですが、見学した燃焼試験の迫力に感動して、学生でもこんなことできるんだと自分の中でインパクトがあり、そこからどっぷりハマりました。

山中:
僕は早稲田大学の基幹理工学部 機械科学・航空宇宙学科に通っています。早稲田大学は流体機械系に強く、ターボポンプやジェットエンジンについて学ぶことが多いです。鳥人間コンテストに出場していたこともあって、ロケットや航空宇宙系のジャンルが好きです。

ーインターンシップに応募したきっかけは?

山中:
元々、宇宙やロケットについて興味はあったのでISTがロケットを開発していることは前から知っていました。鳥人間コンテストが終わり、やることがなくなってどうしようかなと考えていたときに、Twitterでインターンを募集しているツイートを見かけて応募しました。

和仁原:
僕もTwitterの募集を見たことがきっかけです。大学院を留年したり、体調が悪かった時期もあったりしたので就活も去年一度経験してるんですけど、上手くいかなくて早々に諦めちゃったんです。自分がどこの会社に就職したいか分からず悩んでいた時期に、Twitterでインターンを募集していることを知りました。色々考える中で、ぼんやりとした考えを持ったまま大手に就職するより、ISTのような宇宙ベンチャーで面白いことをした方がいいんじゃないかと思うようになりました。


ーどれくらいの期間インターンされてますか?

山中:
僕は2回に分けて来ています。1回目は去年の9月に1ヶ月間と今年の2月から3月の2ヶ月間です。

和仁原:
長期でやろうと決めていたので、去年の9月下旬から半年間お世話になりました。


ー実際にインターンでどんなことをしているの?

山中:
主にCADソフトを使って3Dデータの作成のお手伝いをしています。実際に、ターボポンプの水流し試験の設備や射場の液体酸素供給設備、メタンの供給設備、高圧燃焼試験設備、ガスジェネレーターの供給設備などかなり幅広く携わらせていただきました。

▲山中さんは地上設備グループでのインターン参加でしたが、時には他グループを手伝うことも。写真はMOMO組立台車の水平出しを行っているところ。

和仁原:
僕は構造班に所属しているので、観測ロケット「MOMO」の組み立てや加工をしやすくする治具の設計をしました。モデルを作って図面にして加工をお願いしたりして、6.7種類設計しましたね。あとは共同試験の計画書を書いたり、解析ソフトを使って共同解析も行いました。超小型衛星打上げロケット「ZERO」の推進剤タンクの板材を運搬するためのオクトパスと呼んでいる治具の設計も担当しました。

▲和仁原さん設計のオクトパス


ーインターンで得たことはありますか?

山中:
データを作りながらロケットを観察できますし、実際の試験設備に携われたことは貴重な経験です。学生のうちに、会社でここまで大規模なことに関われるのはISTの特徴ですね。

和仁原:
物を作るときの納期感が身につきました。その日までに完成したいものはいつから手をつけるべきかとか感覚や仕事の流れが分かった気がします。他の人との調整や工場の稼働具合を検討して進めていくスキルを得られたと思います。

山中:
構造グループリーダーの安さんが、僕が今までやったことがないことをちょっとずつ提示してくれるんです。負荷の感じがちょうどいいんですよ。ちょっと勉強して頑張ればできる課題を少しずつ出してくれて、それを乗り越えていくことが大変ではあるんですけど成長につながっているなと感じています。いきなり大きな課題は飛んでこないので心配しないでください。


ーインターン生になって変化したことは?

山中:
学校の授業に対する意欲が上がりました。実際の現場を見て、もっと勉強しないといけないなと思いますし、授業の内容もISTで使えそうだなとモチベーションになります。

ーインターンに来て、ISTのイメージは変わりましたか?

山中:
インターンに来る前のイメージは北海道で頑張ってる宇宙ベンチャーぐらいの認識でした。実際にインターン生として受け入れてもらってからは仲間になれた感じがします。ネットとかでISTの文字を見ると「おっ!」ってなります。

和仁原:
宇宙業界をあまり知らなかったこともあって、外から見てるとやっぱり謎が多いんですよね。何をやっているか分からないけど、スーパーマンみたいなエリートの人がいっぱいいるイメージでした。でも実際に来てみたら、いい意味で普通な感じで(笑)自分が通用するのか応募するときにすごく悩んだけど、あんまり怖がらずに早く来ておけばよかったなと思います。


ー応募するときのハードルは高かった?

山中:
ISTで自分が何ができるのか分からなかったので、正直びびっていました。インターン参加を考えている人にとって分からないことが多い点が一番の不安だと思うんですけど、僕が実際にやってることは何かにぶつからないように配管を作ることだったり、そういうことがいっぱいあるので出来ることはたくさんあると思います。


ー大樹町に住んでみてどうだった?

山中:
ISTの合宿所に住んでいるんですが、一緒に住んでいる社員さんはみんな優しいですし、ご飯のときにはよくおかずを分けてもらってます。和気あいあいとした雰囲気で楽しいです。冬はスキーが出来るので、仕事終わりにスキー場によく行ってました。

和仁原:
すごく田舎だなあと思ってたんですけど、高知で暮らしてるときも田舎だったので耐性がついているのか、意外と不便はないです。車がないとどうしようもないのですが、それさえクリアすれば全然問題ありません。


ーISTの会社としての雰囲気はどう?

山中:
ものづくりが好きな人たちが集まっているので、自分と近い感覚の人が多いです。大学のものづくりサークルって独特な雰囲気があると思うんですけど、それに近しくてみんなが一つのものに向かっていく感じとか、ものを開発することが好きな人が集まっているので馴染みやすい環境だなと思います。サークルっぽいというか、理系の研究室っぽいですよね。

和仁原:
会社全体の雰囲気としてはフランクな感じです。インターンだからとか、社員だからっていう分け方がなくてみんな楽しく働いています。ロケットの完成に向けて自分から仕事に挑んでいる感じですね。社内のSlackもコミュニケーションが取りやすいです。ISTオリジナルの「あざます祭り」というスタンプがあるんですけど、めっちゃ使ってます。

山中:
便利すぎてサークルのスラックにも「あざます祭り」作っちゃいました(笑)

▲ISTのSlackで使われているスタンプ。作成したオリジナルスタンプはなんと約800種類。


ーインターンを考えている人に向けてメッセージをお願いします。

山中:
応募のハードルが高いみたいな話もありましたけど、出来ることはいっぱいあると思いますし、人手も必要とされているので興味があれば自分のためにもISTのためにも挑戦してほしいです。そんなにハードル高く思わなくても大丈夫です。必ず役に立てることはあります。冬に来るならスキーの板は持って来た方がいいと思います!

和仁原:
興味があるならとりあえず来てみるのがいいと思います。そこで躊躇せず、ダメ元で挑戦してみてください。何かしら得ることがあるだろうし、自分ができることもあると思います。あとは幼い頃から宇宙が好きだという人は超ウェルカムで、僕も昔から宇宙に興味があって勉強してきた人を尊敬しているのでぜひ来てほしいです。

もちろん僕みたいに、宇宙に興味があったわけではない人や他分野から挑戦される人、将来宇宙関係の仕事を目指していない人でもインターンをする価値はあります。ロケット作りに他の産業の知見が活きているのと同じで、ロケット特有の工夫や考え方が他の業界に活きるということもあると思います。ものづくりが好きな人、ベンチャーのスピード感を味わってみたい人、北海道に滞在してみたい人、さまざまな理由の人が集まるのも面白そうです!




ISTではインターンシップ生を募集しています!
就業体験の位置付けでインターンシップを受け入れます。応募を希望される方は、下記宛先にエントリーシート(書式自由)を提出お願いします。エントリーシートには下記事項を記載頂けますと幸いです。

宛先:info@istellartech.com

・連絡先
・学歴・職歴
・保有資格・スキル
・学内外でされている研究/活動のうち弊社開発事業に関連するものがあれば
・自己PR
・インターンシップ希望時期
・現地参加可能かどうか(北海道大樹町・室蘭市・東京のいずれか。職種によって要相談)

▶︎詳細はこちらから


\サマーキャンプ参加者募集中!/

インターステラテクノロジズは今年の夏、
ロケット業界で働くためのプロジェクトマネジメントを学ぶことができる5日間のサマーキャンプを開催します!

〈概要〉
ロケット打上げ運用におけるプロジェクトマネジメントに関わるプログラム

〈応募資格〉
高専/大学/大学院に在籍されている方

〈開催場所〉
北海道大樹町本社

〈開催期間〉
2022年8月22日(月)〜26日(金)の5日間


参加お申し込みは下記応募フォームより申請をお願いいたします。
(〆募集期間は7/15(金)まで)
※応募者多数の場合、リモート面談を実施します。
▶︎応募フォーム


講師を務めるプロジェクトマネージャー堀尾宗平さんのインタビュー記事も公開していますので、参加を検討されている方はぜひチェックをお願いします!
ロケットベンチャーのプロマネから学ぶ「最適解を導くマネジメント手法」

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