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【インターン募集!】ロケットベンチャーのプロマネから学ぶ「最適解を導くマネジメント手法」

インターステラテクノロジズ(以下、IST)は今年の夏、ロケット業界で働くためのプロジェクトマネジメントを学ぶことができる5日間のサマーキャンプを開催します!
応募はこちらから

今回はサマーキャンプで講師を務めるISTのプロジェクトマネージャー堀尾宗平さんに仕事内容や面白さについてお話を聞きました!応募を検討されている方の参考にしていただければ幸いです。

講師 堀尾 宗平(ほりお しゅうへい)
開発生産系GM / 観測ロケット“MOMO”PM

ー経歴ー
2015年に室蘭工業大学を卒業。同大学院在学中にインターン/アルバイトとしてISTで勤務。入社して1-2年目は加工や現場作業、3年目は組立Grのリーダーとして打上げ作業に従事。4年目からは観測ロケット“MOMO”(以下、MOMO)プロジェクトマネージャーとして全体管理/フライトディレクションを務める。


ーサマーキャンプではプロジェクトマネジメントが学べるということですが、どういった内容でしょうか?

今年の夏に開催するサマーキャンプですが、ISTはもとよりロケット業界ではおそらく初めての試みとなります。というのも、プロジェクトマネジメントを体系的に学べる機会は圧倒的に少なく、僕自身も会社で誰かに教わったわけではありません。入社4年目からMOMOのプロジェクトマネージャーとして従事していますが、実際に業務を進めるなかでメンバーに指摘されながら修正し、理想のマネージャーになろうとし続けています。ISTで求められるマネジメントは一般的な手法だけではなかなか通用しません。正論だけではなく、さまざまな視点から会社にとっての最適解を導き出すマネジメント手法を習得することが必要です。今回のサマーキャンプはISTを実例に、マネジメントを体系的に学んでいただける極めて貴重な機会です。学生のうちから組織をまとめてプロジェクトを成功に導くスキルを学ぶことは、今後のキャリア形成に間違いなく有意義なものになると思っています。

ーISTでのマネジメントについてもう少し聞かせてください。

昨年の7月、1ヶ月間で MOMOの打上げを2機連続で成功させました。それでも、まだベンチャー企業のためヒト・モノ・カネ・スケジュールが充足していないのが現状です。宇宙業界という特殊性もありますし、マスプロダクション的な手法は通用しないことも多いです。完全に飛行環境を模擬し、想定されるすべてのリスクを排除しようとすると莫大な費用と時間を要します。この状況の中では開発部だけ、プロジェクトだけの視点ではなく、会社全体の状況を把握し管理することが重要になります。全体といっても企画から営業も含めかなり幅広いです。つまり、ISTに求められる要素を満たすマネージャーは希少な存在といえますね。

▲2021年7月に打上げ成功した「ねじのロケット(MOMO7号機)」

ーマネジメントを経験する中で、プロマネとして大切にしていることはありますか?

「絶対に折れない気持ち」を大切にしています。試験の失敗やトラブルの報告を受けたときも、内心は「いよいよマズいかも」と思っていても「大丈夫です」と返事をして、その根拠となる日程を建設的に検討することを意識し、ネガティブな感情が伝染しないように心がけていましたね。感情論になってしまうのは本意ではないですが、打上げ直前は特にモチベーションが大きく影響することを経験上知っているので細心の注意を払います。

また、「自分がメンバーならプロマネに何を求めるか」を常に考えています。方向性を示す、意思決定をする、リソースを管理する、日程を管理する、他にも沢山ありますが「自分が一番情熱を持ってプロジェクトに取り組むこと」が重要だと思い、日常的に心がけています。

ー失敗してしまったことも聞かせてください

計画検討が甘く、メンバーに大きな負荷をかけてしまったことです。不透明で余裕のない日程でひっ迫してきた時期にメンバーの求めることに応えられないときがたくさんありました。プロジェクトの仕事は「差し入れ」と揶揄されたり、マネジメントに対する不信感が爆発したこともあります。私がプロジェクトマネジメントをするようになってから失敗だらけです。理想とする完璧なマネジメントはまだまだできていません。仲間が必要だと感じています。

ー反対に、成功したことはどんなことでしょうか?

お客様に満足していただけたことです。これまでのお客様も皆様が応援してくださっていました。ですが昨年の2機打上げ成功でMOMOのお客様の期待にすべて応えることができたことは、ロケット開発でお給料を頂くプロとしてしっかり仕事ができたのだと思っています。

もうひとつは、ISTメンバーの一人ひとりが「MOMOは自分がいないと成功していなかった」と思えたことです。実際、関わったメンバーが1人でも欠けていたら違う結果になっていたと思います。信頼関係を再構築していくなかでも、メンバーのスキルの高さに驚かされてばかりでした。自分も半端なことはできないと刺激になりました。最終的にメンバーが主体的に関わるプロジェクトになったことは成功だったと思います。

ー堀尾さんが思うプロマネ業務の面白さとは?

自分が魂をこめて検討したものや、メンバーのためになればと思い行動したことが受け入れられたときの喜びは格別です。また、スケジュール通りにドンピシャで動いたときの喜びは何にも変えられません。MOMO7号機と6号機の打上げ当日に、それぞれ予定時刻ぴったりに打上げすることができた時は最高でした。トラブルやリスクに対してケアしつつ、分単位でスケジュールを管理しました。マネジメントの醍醐味を全て味わえたと思っています。このプロマネの面白さを今回のサマーキャンプを通して少しでも伝えることができたらうれしいです。

ーサマーキャンプはどんな人に向いてると思いますか?

具体的にいうと、学生ロケットサークルのリーダーなど組織をまとめる立場にいる方が向いていると思います。もちろん業界は限定しませんので、ロケット以外のサークルや団体の方も歓迎です。また、自分から望んでマネージャーになっているという人もいれば、そうでない人もいると思います。グループのまとめ役になんとなく選ばれて、自信はないけど、やらざるを得ない状況にいるみたいな。僕もそうなんですけど、リーダーって正直、「自分でいいのかな」と悩んでることが多いと思うんです。誰かからスキルを学ぶ機会も少ないと思うので、サマーキャンプに参加してプロマネのマネジメント手法を習得していただきたいです。

ーちなみに来年の新卒採用はプロマネの募集もあるのですか?

あります。新卒でプロマネなんてできるのかと不安に思うかもしれませんが、プロマネやロケットの知識がなくてもサポートしますので大丈夫です。一緒に宇宙を目指しましょう。今回のサマーキャンプに参加してくださった方は十分に可能性があると思います。

ISTのプロマネに向いているなと思うのはチャレンジ精神が旺盛で、勢いだけでなく物事を考えた上で思い切った決断ができたり、周りの意見を素直に傾聴できる、情報が集まってくるような人ですね。最初からそんな完璧な人はいないので、少しずつ成長しながらISTを引っ張る存在になってほしいです。興味があればご応募お待ちしています。

RECRUIT - インターステラテクノロジズ株式会社 - Interstellar ...

ー参加を検討している学生に向けてメッセージをお願いします

とにかく、迷っているのであればサマーキャンプに応募してほしいです。応募してみて、ちょっと違うなと感じたら引き返せばいいし、もしかしたらこれが最後のチャンスかもしれないので後悔のないように挑戦していただきたいなと思います。

\参加者募集中!/

〈概要〉
ロケット打上げ運用におけるプロジェクトマネジメントに関わるプログラム

〈応募資格〉
高専/大学/大学院に在籍されている方

〈開催場所〉
北海道大樹町本社

〈開催期間〉
2022年8月22日(月)〜26日(金)の5日間

参加お申し込みは下記応募フォームより申請をお願いいたします。
(〆募集期間は7/15(金)まで)

▶︎応募フォーム

※応募者多数の場合、リモート面談を実施します。

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