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情報系大学生が総務省でインターンしてきた話

皆さんこんにちは。今年の夏は総務省にインターンにいってきました!恒例のエンジニアインターンとは違った面白さだったので、記事にまとめて共有したいと思います!

総務省のインターン

民間企業と同じく、お役所も実はインターンを開催しています。総務省にも大学の夏休み期間中に3~5日間のインターンシップがあります。
リンク: https://www.soumu.go.jp/menu_syokai/saiyou/intern.html
総務省は日本の「基盤」を支える省庁であり、IT・通信の分野だと電波政策(携帯電話のデータ通信やWiFiの周波数など)、テレビ放送や通信キャリアの監督、IT技術の利活用、研究推進や国際規格化などを行っています。他にも、総務省は地方自治や行政管理・評価に関する行政も担当していますが、今回は情報通信部門のみについて話します!
今回のインターンシップでは、総合通信基盤局の電波部電波政策課という部署に配属されました!電波政策課は、電波通信を行うためのルール(どの周波数帯域をどの用途に割り当てるかなど)を決める部署で、電波に関する行政全体のとりまとめも行っています。当初はデジタル化による業務改革やICTの利活用を行う部門への配属を希望していましたが、残念ながら希望の部署がインターンシップを開催していないとのことで、新しい分野にチャレンジしました。

オフィスの入り口には部署の名前が貼ってあります。

 総務省のインターンは、IT企業ではないのでプログラミングはしません。技術的な知識も求められておらず、職員の方から説明を受けることができますが、物理や経済学、通信関係の知識が役立ちました。インターンの内容は、技術力を活かすより、課題設定・論理的思考・チームワーク・分析などのソフトスキルを活かせるものでした(ソフトスキルを活かしすぎて、毎晩帰ったら爆睡していました)。

応募・選考

スケジュール的には4月下旬に募集が開始され、5月下旬までにESを提出します。普通は大学の就職課を通して応募するようですが、海外大学に通っている場合は特別に個人で応募できました。
インターンシップの選考は書類のみで行われ、面接はありませんでした。書類の質問内容は簡潔で、
-        インターンシップで取り組みたい内容
-        志望動機
-        自己PR
-        インターンシップへの参加経験
について数百字で答えました。ただ、excelで提出する必要があるのと、証明写真を貼る必要があるので、時間をもって準備したほうがよさそうです。
選考結果の通知が6月中旬に流れてきて、参加を決めました。

インターンシップ当日

中央合同庁舎第二号館内です。中心部は空洞になっていてかっこいいです。

インターンシップは総務省が入居する中央合同庁舎第二号館(警察庁も入っているかっこいいビル)で行われました。部の会議室や課のミーティングスペースを使ったので、実際に働くときの姿を想像できました。対面だと職員の方とランチに行き、さらに詳しい話も聞くことができたので、とても良かったです!
今回は自分と他に2人と学生と共同で参加するインターンになりました。グループ全員が理系の学部生で、バランスが取れていました。インターン生3人に対して、「お世話係」という若手職員の方が3人ついており、インターン中のプログラムの企画や調整を行ってくださいました。

業務説明

課の中の業務説明以外にも、インターン期間中には省内の若手職員の方から幹部の方まで様々な職員と座談・懇親する機会がありました。特に印象的だったのは、若手座談会です。省内で3番目に大きな会議室(有識者会議等をしてそうなところ)で、インターン生3人に対し職員の方8人が集まり、ネットで調べても分からない総務省の働き方や組織文化を感じることができました!とても豪華です!その他にも海外の大使館に出向中のベテラン職員とオンラインで対談したほか、とても偉い人(課長や部長)も快く時間をとってくださいました。

総務省の大きな会議室。テーブルは四角形を作るようにして並んでいますが、広すぎて写真におさまりませんでした。

インターンの課題

今回のインターンでは、実際に課内で議論されている政策テーマについて調べた上で、他のインターン生とのディスカッションを通して政策の提案をまとめ上げるという課題が出されました(具体的な課題の内容については、実際の政策に関連するため公開しておりません)。調査は、課の中で様々な業務を行っている職員の方の話を聞き、自由に質問できたためとても建設的に進められました。
また、お世話係の方や担当の課長補佐に随時報告をすることで、フィードバックを継続的にいただけました。インターンシップの最終日には、こうしたフィードバックを踏まえて改善した提案を複数人の課長補佐の前で発表する機会がありました。

最後に

総務省のインターンは、官公庁の働き方や情報通信行政について知るとても良い機会です(ちなみにそんなにブラックではなかったです)。実際、インターン生にこれだけたくさんの生の声を聞かせてくれるプログラムは珍しいでしょう。自分としても以前から民間企業以外に活躍できそうな場を探していたのですが、今回3日間参加するだけでぐっと総務省に対する解像度が上がりました。内容は政策立案なので技術的な体験は一切ありませんが、ルール作りや電波に興味がある方は是非参加してほしいです!最後に、この場をお借りして、丁寧に質問に答えて下さった職員の皆さまに感謝申し上げます。

(本体験記は総務省総合通信基盤局電波部電波政策課の許可を得て公開しております。)

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