第7回 「華やかに」生きよう
あなたが運命を良くしたい、幸せになりたいのならば、自分を「華やか」にしたらいいんです。
着飾って、色を使ったきれいな格好をする、髪や身だしなみも整えるということですよ。美しくなれば美しくなるほど、うまくいくようにできているんです。
私達はついつい地味な格好をしがちですが、そこを思い切って華やかな格好をしたら、人生がどんどん良くなります。
特に人と関わるときは、華やかであることがとても大切なんです。
今日は、華やかにすると運命が良くなる理由をお話したいと思います。
例えばテレビのバラエティ見ていたら、どの番組もとても華やかですよね。
いろんな飾り付けや、電球や、色とりどりのスタジオを組んでありますし、
出演している人たちは、とってもおしゃれして、カラフルなんです。
話す内容も、聞いたことのないような珍しい話や、見たことのないものを見るから楽しいんです。
これが地元の公民館などで、農作業着のおじちゃんとか、割烹着のおばちゃんとかが、毎日聞いているような世間話をしているとなると、どうでしょう。
その番組一時間見るの、しんどいですよね。
汚くて、放ったらかしで、自然のままにしていれば、地味になるんです。普通過ぎて、誰もわざわざ見ようとは思わない。暗い姿です。
華やかさとは、人の手が入っている。ひと手間かかっているんです。美しくて、清潔で、色鮮やかで、明るくなればなるほど、華やかになるんです。
田舎からは若い人がどんどん減って、過疎化していく。対して都会は、どんどん人が増えて、土地の価格が上がって行きます。それは都会に「華やか」なイメージがあるからです。
人間は、美しくて、清潔で、色鮮やかで、明るいものに惹かれるようにできている。「華やかさ」には、人を引きつける魅力があるんです。
人を導いていく仏教でも、華やかさは重要視されているんです。
みなさんも、お寺に行って、仏像って見たことあると思います。その中に「菩薩」と「如来」という方がいるんです。
如来とは、人間の究極目標で、悟りを開いた人なんです。
欲を完全に離れているので、何も必要ないんです。有名なところでは奈良の大仏さんが如来ですね。仏像もそのとおり、めちゃめちゃ質素なんです。布を体に巻き付けただけのような姿なんですね。
対して菩薩というのは、如来と人間の間にいる人で、悟りを開く前の姿なんです。
菩薩の特徴は、服装も派手で、アクセサリーを付けていたりして、とっても華やかにしておられるんです。
如来も菩薩も人を導く立場の方ですが、段階があって、まず華やかで、派手な菩薩が人を導くんです。そしてだんだん悟りを得て、こだわりがなくなっていくと、如来として清貧の姿になっていくんですね。
仏教も、まず華やかな人が人を導くんです。華やかなところに人は魅力を感じるんです。
確かに最終目的は、執着を去り、欲を離れて、こだわりなく生きることです。
でも、この世の中って、一段上のことしか、分からないようにできている。一段抜かしをしようとすると、苦しくなるんですね。
間違っても、布切れ一枚で街に繰り出したいとは思わない。
まず華やかなところに、人が集まるというのが、自然な姿なんです。
では、天理教の教祖、おやさまはどうなさったかというと、
おやさまは、神様がおりてからの20年間、自分の持っているものを全て人に施したのですが、誰もお礼にすら来ませんでした。
この時の教祖の格好は、真っ黒な着物だったと言われています。
20年後、だんだん人が集まりだした時、教祖はどうしたか。
これまで着ていた、黒い着物を脱いで、「赤着」というものを着たんです。
真っ赤な着物です。足袋から下着に至るまで、全て赤いものを身につけられたんです。
江戸時代といえば、身分制度がものすごく厳しかったので、平民の立場でそんなことしている人はだれもいませんでした。
テレビもラジオもない、本や写真すらないこの天理の片田舎で、全身赤い着物を着ている教祖は、とにかく目立ったと思うんです。
しかし、赤着を着るようになってからほどなくして、毎日何百人という人が、教祖のもとを訪れる様になった。
あまりに人が来るので、警察に嫌がらせをされるようになります。牢獄に入れられた時も、赤い着物姿ですので、とても目立っていたんです。
「老母に赤衣を着せるから人が集まって来るのである」といって、警官が黒のはおりものを着せるように言ったとも伝えられています。
それくらい目立っていたということですね。地味ではなかったんです。
そういう目で物事を見た時、現代で成功している人たちが「とても華やかにしている」ことに目が行きます。
例えばアパホテルの社長さんや、ZOZOタウンの前澤さんなど、俗に言う大成功している人をインターネットで検索して頂いたら、華やかだという意味がよくわかると思います。
その人達は恐らく社員を何百人も導いておられるわけですから、やはり人の上に立つ人は華やかにしておられるんですね。
更に、心理学でも、見た目の効果は重要視されているんですね。
メラビアンの法則というのがあって、出会って3秒で人間の印象は決まると言われています。そして、その一度定まった印象というのは、2年間続くといわれています。
そして、人間の第一印象を決める要素は、見た目が55%と言われているんです。
それだけ、人間の見た目って、影響があるんです。
いかがでしょうか。
仏教の悟りを開いた人達も、天理教の教祖も、現代のリーダー層も、人を導く方は、皆努めて華やかにしておられる。それは心理学でも実証されていることなんです。
今日、このお話をさせて頂いたのは、「華やかにすると運命が開ける」からなんです。
人間って、変えられるところをどんどん変えていくと、運命が開けるようにできているんです。
中でも、「華やかにする」というのは、自分を変える上で一番簡単なんです。
体型や、顔の形、性格というのは、中々変わらない。
でも、服装なら、今からユニクロに行ったら変えられる。
髪型なら、髪を切りに行けば変えられる。
眉毛や髭は、整えたらすぐ印象が変わるんです。
地味な格好をするのでなく、明るい服装にして。
アクセサリーを付けて、化粧をして。
髭や髪もきちんと整えて、清潔感を出す。
時計や靴は、ツヤのあるものを選んで、いつも磨いて光らせる。
進んでは、自分の部屋、自分の家、職場、そういったところを美しく、華やかにする。
こうして、変えられない所は置いておいて、変えられるところから、どんどん変えていく。
すると、変えたら変えただけ、どんどん人生が開けて行く。幸せになって行くんです。
運命は変えられないとか、自分を変えるのは難しい、私はコンプレックスが強い、と思っている方は、とっても簡単な方法なので、ぜひ実践して頂きたいと思います。
赤着にならって、まずは自分の見た目から、「華やかに」変えていきましょう。
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