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#9 面接の時の作法と注意点(2)

面接では本当に様々なことが問われ、試され、見られます。学生の質問に対する回答内容や回答方法・身だしなみ・身のこなし・言葉遣い・礼儀作法・公共の場でのモラルとマナー・雰囲気・表情など、学生の「人間性」「社会性」「将来性」に関わる様々なことが問われ、試され、見られます。ここでは、そういった様々な点で気を付けなければことを勉強しましょう。

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「カッコ良くする」「かわいくなる」のと、「身だしなみを整える」ことは違います。また、言われなければ、つい忘れてしまいそうな身だしなみに関する注意点もあります。以下のチェック項目を確認し、本番に備えましょう。

【服装面】(男子の場合 )
□ 制服を正しく着用する。
□ アイロンをかけたワイシャツを着用する。
□ シャツは第1ボタンまで留める。
□ ネクタイは第1ボタンが隠れる位置で結ぶ。
□ ネクタイは逆三角形ができるようきれいに結ぶ。
□ 制服のボタンをしっかりと留める。
□ ポケットの中にはふくらむほど物を入れない。
□ ズボンはしっかりとプレスし、折り目をつける。
□ ズボンの裾の長さは靴にかかる程度にする。
□ ズボンは下げた状態(腰パン)で履かない。
□ 靴下は学校指定のものか、もしくは無地の白か黒にする。(くるぶしソックスは履かない。)
□ 革靴を磨き、きれいにする。
□ アクセサリーの類は身につけない。
【身体面】(男子の場合 )
□ 清潔な髪型にし、整髪料等で毛先を遊ばせない。
□ ロン毛・長い前髪は事前に切っておく。
□ 寝ぐせは必ず直す。
□ 眉毛を細くしない。
□ ひげを剃る。
□ 肩口にフケ等があれば落とす。
□ 爪を切り、清潔を保つ。
【服装面】(女子の場合)
□ 制服を正しく着用する。
□ アイロンをかけたブラウスを着用する。
□ ブラウスは第1ボタンまで留める。
□ リボンは第1ボタンが隠れる位置まで上げる。
□ リボンが曲がってないか確認する。
□ 制服のボタンをしっかりと留める。
□ ポケットの中にはふくらむほど物を入れない。
□ スカートはしっかりとプレスし、折り目をつける。
□ スカートの裾の長さはひざが隠れる位置にする。
□ 靴下は学校指定のものか、もしくは華美でない清潔感のある白・黒・紺のものにする。
□ 靴下を下げたり、折ったりしない。
□ 革靴を磨き、きれいにする。
□ アクセサリーの類は身につけない。
【身体面】(女子の場合)
□ 清潔な髪型にし、過度にパーマ等をかけない。
□ 寝ぐせは必ず直す。
□ 髪が長い場合は華美でないゴム等でまとめる。
□ 化粧をしない。
□ 眉毛をかかない。
(かかなければならないような眉毛にしない。)
□ アイシャドウ等を塗らない。
□ 色つきリップをつけない。
□ 肩口にフケ等があれば落とす。
□ 爪を切り、清潔を保つ。
□ マニキュアは塗らない。

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面接では様々なことが見られますが、学生の「人間性」「社会性」「将来性」も見られます。そのため、公共の場でのモラルとマナーを守るのは当然です。ゆえに、面接時以外の控室等での態度や振る舞いについても気を付けなければなりません。具体的には以下のことがないように気を付けて下さい。

・隣の人と大声で話す。
(あくまでも試験を控えている状況であり、休み時間ではありません。)

・居眠りをする。
(あくまでも試験を控えている状況であり、休み時間ではありません。)

・携帯電話の着信音が鳴る。
(志望先に入ったら電源はOFFにしておきましょう。)

・携帯電話をいじる。携帯電話で話す。
(公の場にいるのであって、プライベート空間にいるわけではありません。)

・鏡ばかり見て、自分の顔立ちを過度に気にする。
(不安な気持ちであったとしても、みっともない行為です。)

・むやみにウロウロ歩く。
(緊張していてのことであっても、みっともない行為です。)

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面接では学生の言葉遣いも見られます。言葉遣いは日頃から意識していないと良いものにはなりません。ですので、面接官は言葉遣いから学生の「人間性」「社会性」「将来性」を見ています。

けれども、無理に慣れてもいない敬語を使用したり、大人びた言い回しを試みたりしても、面接官には見透かされてしまいます。ですので、無理なら尊敬語・謙譲語は使わず、落ち着いて丁寧語で統一して話しましょう。

ただし、以下のような公の場にふさわしくないような言い回しや誤った日本語の使用には気を付けましょう。

・1人称は男女ともに「私」とする。
たとえ男性であったとしても、公の場で「僕」という1人称はふさわしくありません。

・「~ッス」ではなく「~です」という言い方をする。
部活動や親しい目上の方との会話では許されていたとしても、公の場にはふさわしくありません。

・友人間での言い回しやプライベートでの話し言葉は使用しない。

(例)
「私的には……」
「てゆーか……」
「何気に……」
「めっちゃ……」
「やっぱ……」
「マジで……」
「……にハマりました」
「……じゃないですか」
「……なんですけど」
「……みたくなりたい」
「私のお母さんは……」
(※ 正しくは「私の母は……」)等

・二重敬語には気を付ける。
「おっしゃられて」「いらっしゃられて」は二重敬語です。正しくは「おっしゃって」「いらっしゃって」です。

・ら抜き言葉に気を付ける。
「見れて」「食べれて」はら抜き言葉です。正しくは「見られて」「食べられて」です。

※ 敬語の種類
・尊敬語……相手を敬う言葉。相手を上にするイメージの言葉。
・謙譲語……自分を謙る言葉。自分を下にするイメージの言葉。
・丁寧語……丁寧な言い方の言葉。相手に礼儀正しい印象を与える言葉。

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