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#8 面接の時の作法と注意点(1)

面接の時には気を付けなければならないことが沢山あります。学生にとっては「言われなければわからないこと」「言われなければ知らなかったこと」なども数多くあります。ここでは、その一部を勉強しておきましょう。

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日本社会における面接の流れと作法は経験していないとわかりません。ですので、わからない人や不安な人は以下の説明を読み、面接練習の前までに覚えておきましょう。

(1)控室等で名前を呼ばれたら、まず明確に「はい!」と返事をする。
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(2)面接室のドアを3回ノックし、なかの面接官から「どうぞ」と声をかけられてから入室する。
     ↓
(3)ドアを少し開け、部屋に入る前に「失礼します!」と言い、そこからドアを大きく開けて入室する。入室したら面接官に背中を向けないようにドアを両手で静かに閉める。そして、ドアのところで面接官に向かって一礼する(会釈・腰の角度は15度くらい)。
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(4)イスの横(入口に近い側)まで進み、座る前に受験番号・学校名・名前・挨拶を述べ、一礼する(敬礼・腰の角度は30~45度くらい)。
(例)「1208番、晴天高校から参りました、佐藤一です。よろしくお願いします!」→(一礼)
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(5)面接官から「どうぞ座って下さい」等と言われたら、「はい、失礼します!」と言ってから座る。

※ 自身の受験番号・学校名・名前・挨拶を述べる前に、面接官から「座って下さい」と言われたとしても、座る前に受験番号・学校名・名前・挨拶を述べ、「失礼します!」と言って、一礼してから座る。

(例)「座って下さい」→「はい。1208番、晴天高校から参りました、佐藤一です。よろしくお願いします!」→(一礼)→「失礼します!」→(着席)
※ 男子の座り方
・背筋を伸ばし、イスには浅く座る。
(イスの2/3くらいまでに座り、背中はつけない。)
・膝の角度は90度くらいで、両脚は肩幅くらい。
・手は軽くにぎり、太ももの上に置く。
※ 女子の座り方
・背筋を伸ばし、イスには浅く座る。
(イスの1/2くらいまでに座り、背中はつけない。)
・足は膝をくっつけ、真っすぐ揃える。
・手は右手を下にし、膝の上に添える。
(6)面接開始。
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(7)面接終了を告げられたら、例えば「以上で面接は終わりです」等を言われたら、イスの横に立ち、「本日は有難うございました!」と言って、一礼する(敬礼・腰の角度は30~45度くらい)。
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(8)ドアのところへ向かい、出る前にもう1度面接官に体を向け、「失礼します!」と言って、一礼する(会釈・腰の角度は15度くらい)。そのあとにドアを出る。

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面接では何が質問されるのかわかりません。そのため、絶対に正しい受け答えの仕方などは存在しません。けれども、聞き手が比較的わかりやすい受け答えの仕方や良識的な対応は存在します。まずはそういった基本を知っておきましょう。

・回答の仕方は「①結論 → ②理由 →③具体例 → ④再度結論」の順番で話す。

① 結論「私は……と考えます。」
② 理由「なぜなら、……だからです。」
③ 具体例「例えば、……ということがあります。」
④ 結論「そのため、私は……と考えます。」

※ はじめに1番言いたいこと(ゴール)を言うほうが安全です。もし途中で混乱しても最低限のこと、すなわち1番大事なことは伝えているため、本質的な失態になりません。

・面接官から質問されたら、まず明確に「はい!」と返事をする。
面接官の質問を「今、私は明確に受け取りましたよ」と意志表示するのは大事です。「はい!」という一言でそれを示しましょう。また話を聞いている際にうなずくのも同じく大事です。これも礼儀作法の1つです。

・自分が答え終わったら、「以上です」と言う。
自分の回答がどこで終わりなのか、面接官に明確に伝えるのも礼儀作法の1つです。けれども、終わりが明確にわかるような回答であれば、「以上です」と言った言葉は必要ありません。しかし、面接官の立場だと、学生の話がどこまで続くのかわからない場合も少なくありません。気を付けましょう。

・面接官の質問内容がよくわからなかった場合は「もう1度ご説明いただけますか?」と聞く。
ほかにも「ご質問の内容は●●ということでしょうか?」などの聞き方をしてもよいでしょう。質問内容をよく理解できていない場合は、素直に聞き直すのが1番です。質問内容が曖昧なまま、あやふやな回答すると、かえって悪い結果を生みます。

・質問にすぐさま答えられそうにない場合は「少し考える時間を下さい」と言う。
少し考えれば、整理して答えられそうな場合は、素直にそう伝えるのが得策です。これを例えば、「う~ん……」「え~……(汗)」と言った間投詞で誤魔化すのは良くありません。判然としない、優柔不断なネガティブな印象を面接官に与えてしまいます。ただし「少し考える」と言っても1分以上面接官を待たすようなことはいけません。

・質問に答えられない場合は「申し訳ありません、今は整理がつきません」と謝る。
ほかには「どうしても考えが浮かびません」という表現もあります。が、これは最終手段として下さい。下手に嘘をついたり、変に誤魔化すほうが悪い結果を生みますから「それよりはマシ」なだけです。ですので、答えられなかった場合は必ず「今後の課題としたいと思います」「以後深く考えておきたいと思います」「帰宅後調べてみたいと思います」と言った、“前向きな姿勢”を示しておく必要があります。

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・目を見て話す。
(目を見るのが苦手な人はあごや首元を見ても構いません。)

・ゆっくり話す。
(緊張すると多くの人が早口になり、焦っているのがばれてしまいます。)

・口を大きく開けて話す。
(口を大きく開けて話すことで、声が良く通るようになります。)

・口角を上げる。
(口角を上げ心持ち微笑むことで、不自然さがなくなり、表情が明るくなります。)

・目を開く。
(目を心持ち大きく開くことで、瞳が大きく見え、明るい表情になります。)

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