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私が、私で、本当に心から良かった

先日、
ワールドワーク2023〜葛藤・対立を変容させていくための対話促進アプローチ〜
「ジェンダー・セクシュアリティ」をめぐる様々な声
に参加させてもらった。

この3日間で得たものがたくさんあり過ぎて一体どの切り口から書き残そうか・・・と迷ってしまうのだけど、一番心に残っている最後のチェックアウトで話したこととそれにまつわることを綴ろうと思う。

ちなみに他にも、怒りを表現することの難しさ、フィールドへのアウェアネス、それもシグナルか!、ロールスイッチの奥深さと難しさ、なんでもプロセスなんだ、インナーワークの可能性、ダイナミック瞑想の面白さなどなど色んなことをカバンにパンパンに詰め込んで帰ってきた。

腕まくりっ!!!のはずが愛を抱きしめて終わるなんて

9月に参加した大阪の合宿に参加する時は「自分の中の葛藤に向き合いたい!自分自身をどうにかしたい!」という気持ちが大きかった。

一方、今回のワールドワーク2023は、

  • ジェンダー・セクシュアリティをテーマに社会についてもっと考えたい

  • プロセスワークが面白いから深めたり、自分自身のアウェアネスを高めたい

という「よーし!学ぶぞー!」腕まくりっ!!!という気持ちが強かった。

なのに、なのに、なーのーにー、もちろん、学びはしっかり堪能したし、社会を見るときの感度があがったとも感じているわけなのだけど、結果的に、自分自身がとても癒され、自分自身への愛と感謝を抱きしめて3日間の最後を終えることになった。

最後のチェックアウトで私の口から出てきたのは、
「私が私で本当に心から良かったって思える」
という言葉。

なんでこんなことになったの・・・?という不思議をこのnoteを書きながら振り返って紐解いてみたい。

1年前に行った預言カフェ

なんでこんなことになったのかを紐解く前に、1年前に行った預言カフェの話からスタートしてみる。

預言カフェは、コーヒーを頼むと預言という「主からの言葉」をもらえるという不思議だけどいたって真面目なカフェ。
クリスチャンではない私も、仲間からすごいんだよ!と聞いて、何かしらの示唆をもらえるんじゃないかと思って、なんとなく行ってみた。

そしたら、預言を聴きながら、ボロボロ涙が出そうになった。

けど、なんで涙が出そうになるのかわからないくらい麻痺していて疲れていた。
その時、私は3年間の真っ暗なトンネルの最中にいたから。

なかなか大変な3年間だった。

新しいNPOでの活動に背伸びをし続けながらチャレンジしてたけどうまく行かないことだらけで自己肯定感下がりまくりでしんどくて、
もともと大好きで熱中していたベンチャーでの仕事とも気持ちの折り合いをつけつつ稼働を減らしながら継続させてもらっていたので気持ち面でも仕事量のバランスを取るという面でも本当に苦悩と苦労をしつつ、
そんな最中、上の子エム氏からトランスジェンダーだとカミングアウトを受けて衝撃があり、知り合いに相談させてもらったり、入学予定の中学校にも色々相談させてもらったりしつつ、
実際に中学に入学したらエム氏は色々しんどくなって学校や登校前に過呼吸の症状が出てしまったエム氏が自ら学校に行かない選択をしたことを尊重しつつ、とはいえ、実際に学校に行かなくなったら本人もしんどくなり、思春期も相俟ってなかなかコミュニケーションが取れなくなり、
学校に行かなくなると体も動かさなくなり、気づけば朝も起きられなくなって毎朝根気強く1時間くらい声掛けをしても起きられない日々が続き、私も夫もかなりストレスがたまり、
勉強も自分のペースで着々とできるわけもなく成績もものすごく下がり、
エム氏が学校に行かないことについての夫との価値観の違いを丁寧にすり合わせるために夫に共感しながら対話し続け、
そうこうしている内に、下の子のワイ氏が中学受験をしたいと言い出し送り迎えなど諸々のサポートが始まり、
エム氏とは何度か時間を取って、大人になっていくにあたってどんな関心があったり、どんな仕事をやりたいのか?そのために大学で何を学びたいの?それを踏まえて高校受験どうしたいのか?と親子で対話していく中で、エム氏は高校受験に向けて中学へ復帰することを決め、中3から頑張って登校し始め本当に毎日学校に行ってのけて意思の強さに驚嘆しつつ、
高校受験に向けてエム氏の勉強にだいぶ穴があるから塾に行かせたかったけど絶対に嫌だと言うので、毎晩毎晩、仕事が終わったあとに英語の勉強を教え続け、
その間も仕事はどんどんハードになり、ハード過ぎるがゆえに私も仕事のパートナーも常に疲弊し続けていた、
さらに今度は下の子ワイ氏からもトランスジェンダーだとカミングアウトを受けまたも衝撃を受け、
なんかもう仕事も家庭も忙しすぎる中でなんでこんなに色々なことが起こるのか?もうだいぶしんどい・・・と溺れそうになり、
という振り返ってみても盛りだくさん過ぎた3年間だった。

もちろんこれくらいのこと大したことないでしょ?世の中もっと大変な想いをしてる人いるよ!という声も聴こえつつ、とはいえ、やっぱり私はしんどかった。
もともとの心のキャパシティはまあまあ広めだし、受容力もあるタイプと自覚がある私でも、いろんなことが次々と起きた3年間はギリギリのところに常にいた。

そんな3年間で心も身体も相当に疲弊していたこともあって、預言の中にあった
「あなたがあなた自身で良かったと本当に心から思える日が来るでしょう。あなたという道で良かったと思えるでしょう。」
という言葉に、涙が出そうになったんだと思う。
当時の自分はそんなこと思える日が来る感じがしなかった。
だから、そんな日が来るなんて信じられないという哀しみと、信じたいという希望を渇望する気持ちとの葛藤があって、心が揺さぶられたのかもしれない。

何によってもたらされたのか?

話を今に戻そう。
今回のワールドワーク2023で「私が、私で、本当に心から良かった」と思えたことは何によってもたらされたのか?を振り返ってみたところ、つまりは
「しんどかった3年間の捉え方がガラリと変わったことによってもたらされた」
ということだと思う。

そのきっかけは三つある。

一つ目は、「バーニングウッドしたあとは、マイナスがゼロに戻るのではなくて、プラスになる。知恵と力が残る。」という心に残るプロセスワーカーのDayaさんの言葉。

二つ目は、「ずっといろんな葛藤が私の中にも家庭にも仕事でも渦巻いていた3年間、私はある意味 Sitting in the fire し続けていたわけで、それをできる力が、胆力が、根性が、私にはあるんだ。そうだ、そこに居続けて頑張っていた。それはすごいことだ。」と気がついたこと。

三つ目は、合宿での3日間の間、聴くこと・観ること・やってみること・感じること・言葉にすること、いろんなことに「あぁ、こういうことだったのか!」という刺激や発見にずっと満ち溢れていて、たくさんたくさん受け取れていること自体が、学びを積み重ねてきたからこそ可能になってるんだという自分自身の大きな成長を感じたこと。多分、3年前の私は参加したとしてもここまで受け取れなかったと思う。
大げさでなく「あぁ、私はこの日のために学んできたんだな」と思った。

私の中で何が起こったのか?

これらのきっかけによって、私の中で何が起こったのか?をもう少し具体的に書いてみる。

この3年間は「しんどかった3年間だった」とただただ思っていて、「よく頑張ってる!私!」とは思っていたけど、一方で「なんで自分ばっかり」「これ以上私に負荷をかけるのをお願いだからやめて欲しい」とずっとずっと心の底で無意識に思っていたように思う。
そして、まだ消えてない部分も正直あるとも思う。

それでも、今回の3日間の合宿で、
大いなる自分自身と繋がりながら過ごせたこと
みんなの懸命に生きてきた人生のストーリーと、そこから意味を見出していく姿に何度も触れさせてもらったこと
起こったことにはすべて意味があるというプロセスワークの考え方がワールドワークの体験を通して自分に染み込み始めたことなど
色々が相俟って、私の人生という道にとって、こんなにも素晴らしいたくさんのギフトをプレゼントしてくれた時間と経験だったんだ、大切なかけがえのない3年間だったんだと真にそう感じられるようになった。

そんなことが私の中に降りてきた結果、そうか、私は私で本当に心から良かったと思えるってこういうことなのかとストンと心の中に落ちてきて、自分への感謝とか愛とかをそっと抱きしめて合宿を終えることになった。

なんて豊かな3日間

なんて豊かな3日間だったんだろう。

扱ったテーマはジェンダー・セクシュアリティ。
誰にでも関係があるみんなのこと。

社会から私に繋がって、また私から社会に繋がっていく。
社会で起きた仲間のストーリーから、また私のストーリーに繋がって、それがまた私から社会に繋がっていく。
そんな一連のプロセスから、たくさんのことが見出された3日間。

撮影してくださった写真を見返しながら、あの時、感じた気持ち、空気感、あたたかさ、ピリッとした瞬間、手触り感、ぐっとこらえた声、仲間とともにいた時間、仲間の言葉、言葉の奥にこめられた想い、いろんなものを思い返しては、じわーっと未だしている。

あぁ、今から、来年の合宿が最高に待ち遠しい。

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