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『良い教育』の正体
日本は子供に良い教育を受けさせたいという思いが他国より強い傾向がある。
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だが、ここで言う『良い教育』とはどのような教育を指すのだろうか?
良い教育とは
良い教育とはなんなのだろうか?保護者の方が想像している良い教育とは恐らく
、より偏差値の高い高校、大学へと導いてくれる教育であると言い換えれそうである。
実際、明光義塾が実施した『学習塾に求めること』のアンケートでも上位は受験対策、成績向上、苦手科目の克服など成績に関することが上位を占めていた。
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では、成績を上げてくれる教育とはどういったものを指すのだろうかだろうか?
1 学習塾に通うこと
真っ先に考えられるのは学習塾に通うことである。確かに学習塾に通えば成績は多少なりとも上がるだろう。しかし、ここに関しては大きな心配はしなくても良いと思う。
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学習塾にかかる費用だが、公立小学校6年生でだいたい年間20万円。公立中学の3年生で年間45万円である。
もちろんこれは安い金額ではないが、私立中学の学費や私立大学の学費と比べるとそこまでインパクトのある金額ではない印象を私は受ける。ちなみに私の塾は1コマ1500円なので2科目取っても月12,000円。年間でも150,000円くらいである。
そう考えると学習塾に通えるかどうかというのは、一握りの家庭だけが手に入れられる、いわゆる『良い教育』とは結びつかないように思う。
2 私立中学に通うこと
次に考えられるのが私立中学に通うことである。確かに私立中学の学費は公立とは比べ物にならないくらい高額だし、中学受験をするのであれば学習塾はほぼ必須であり、その費用まで考えたら全ての家庭がおいそれと手を出すことが出来るものではない。
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では、果たして私立中学の教育は良い教育なのだろうか?
例えば有名な話だが、入学するのが難しいエリート高校にギリギリ合格できた生徒と僅差で落ちた生徒のその後の成績を調査すると、両者の間に大きな差は見られなかったという研究がある。
つまり、エリート学校に入学したおかげで成績がぐんぐんと伸びたのではなく、そもそもほっといても勝手に勉強できて努力できる生徒がその副産物としてエリート学校への合格を手にしているという、ある意味元も子もない話である。
では、エリート学校に意味がないのか?
この記事の中では一方でヨーロッパや南米だとエリート学校による影響が存在するという内容が書かれており、日本の中学受験にもこれが当てはまるかどうかの判断は簡単には出せないように思える。
私は私立の中学に行く一番のメリットは環境を買えることだと思っている。中学〜高校という多感で周りの影響を受けやすい時期に、受験という一定のハードルを乗り越えた子が集うハイレベルな環境に身を置けるのは大きなメリットだと思う。
それらを考慮すると、私立中学への進学は良い教育と言えるのかもしれない。しかし、中学受験は子供の成長段階や向き不向きが大きく影響するので、運ゲーの要素を多く含んでいることに注意が必要である。
まとめ
良い教育について考えてみたが、上記の2つの要素が大きいのかなと私は思う。
進学できる大学のレベルは入学する高校によってある程度決まるので、最終的な大学のレベルは中学までの過ごし方でおおよそ決まってくる。
それまでの段階でのいわゆる良い教育とは、学校外の学習(学習塾、家庭教師など)と私立中学への進学の影響が大きいように思える。
しかし学習塾に関してはそこまで大きい費用になることは基本ないので、良い教育=中学受験をすることと言い換えられるのかもしれない。
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