見出し画像

月々のうた:2023年2月


春の陽を抱き締めたくて走り出す冷たい風と同じ速度で

芋虫になってもきっと背伸びして高い葉ばかり見てるよ私

いまだって現実は窓の外だから返信を打つひとに抱きつく

クタクタに過去も馴染んだ居心地が昨夜のカレーみたいなおとこ

嫌いとか進行形じゃないよもう星が綺麗だなんてずるいよ

GODIVAより千のブラックサンダーで君とジェンガをする愛がいい


激寒、からの春の気配、など気候的には実はダイナミックな2月ですが短歌的には低空飛行で、あんまり詠めなかったなぁ、という印象ではあります。それでも気にいった歌はありまして。

そうですね、たとえば「うたの日」などの歌会はどこか構えてしまって、いやもちろん自分の未熟さでめっちゃ構えて変な背伸びをして結果スベるというルーチンのただ中にいるのですが、一方でTwitterに気まぐれで上げる歌や、このnoteの日記につける冒頭歌に、存外にお気に入りが多いのです。この2月の場合、

春の陽を抱き締めたくて走り出す冷たい風と同じ速度で

がnoteで発表したもの、

GODIVAより千のブラックサンダーで君とジェンガをする愛がいい

が、Twitterにやおらアップしたものです。
今月はこの二首がお気に入りなので、なんとなーくですが、自分のペースで自分なりに詠んだ方がいいのかもな、という気持はありますかね。まぁ低調だった理由は「いちごつみ」に夢中になって他にリソースが回らなかった、というのが真相なのですが!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?