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月々のうた:2022年10月
さよならの真白い吐息、消えるのが寂しくてまたさよならを言う
僕たちが確かに家族だった日のありふれたありふれたファミレス
スキップのしすぎで痛む脚がいう昨日のハグは本当だった
冗談が通じない日の電波塔スカイツリーは意外と低い
すれ違うロープウェーで手を振ったくらいの縁で君に抱かれる
好きだった君よりドリアを選ぶから別れ話はサイゼでしてよ
片割れの雪見だいふくばかり増えもう偶数じゃない私たち
10月が過ぎました。
「スキップ」の歌は「うたの日」で初めて主席をいただいたもの。とはいえいつもの調子でつくったいつもの歌なので、突出して良いかといえばそうでもないとは思う。たぶん、何かの巡り合わせなんだろう…、そうは言っても嬉しくもあり、Twitterでいろんな人にたくさん「いいね」をいただいて、なんだか落語家の真打昇進の御祝儀みたいだった。
ファミレスのうたも望外に評価をいただき、返歌までいただいた、自分にとっても思い出深く大切な歌になった。
これまでやってきて、夏野ネコってなんとなくこんな短歌をつくるやつだよな、という何か雰囲気みたいなものは形成されてきているようだ。
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