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月々のうた:2023年11月


鉄橋を渡る通勤電車より鴎、だろうか、知らないけどさ

白線のうしろに垂れた向日葵へ陽射し、もうせーので跳べない

血液の歌うごと流れる速度きみを迎えに行く夜は晴れ

神様はいることにする信号の向こうで君がこっちに気づく

さよならのかわりに海の家だった砂辺で波の音を聴きます

街路樹を四角い土が懸命にここは地球!と励ましている


九月、十月からのスローペースは相変わらずで、でも思いのほかこのペースが馴染んでいて、あぁこれくらいなのかもしれないな、私は、と思い始めています。本当はもっと沢山の歌を作った方がいいに決まっているけれど、でもまぁ、こんなもんです。いつ作っても、いつやめてもいい自由を私は私に許しているので、これでいいのです。はい。
それでも自分っぽい歌は作れている気はしていますし、最近はまた歌集を読むようになりました。河口慧海の歌を読み解く企画を始めたせいか、読む、ということに対して少し態度が変わってきたと思いますし、これは私の中でもポジティブな変化だと思います。

さて、そんなこんなで十二月です。
このnoteをつけ始めたのが去年の同じ月なので、ちょうど一年。

本当に一年が早いな、ほんと、ほんとに。

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