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月々のうた:2023年1月


他愛ない話をしようそんな日が来なくなるまでずっとしてよう

ピンボケの夢ばかり見て心ではいまだ涙が止まらぬらしい

指先で冬空に星めぐる旅 昴、シリウス、やがて君の手

石膏の頬を撫でまた口づける君が冷たいはずはないんだ

幾億の鶏たちを蹴散らして始発よ、僕を眠らせて行け

西日差す君の瞼だ僕を見ていないのは、いま卵を潰す

手を広げ裸足で駆ける畦道は空のいちばん底でも空だ


年明けて1月。
年末年始休暇が終わってから実生活の負荷が高く、いつもお世話になっている「うたの日」にも出せない日が続いた月でした。一方で、このnoteで記している不定期日記に一首をのせるのが面白くて、なんていうこともない日々の積み重ねに少しだけ、バウムクーヘンみたいに短歌が重なっていくのも楽しい。自分のための場所なのでリラックスして詠めるのも良いのかな、と思っています。

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