月々のうた：2022年7月

生きるのに飽きたの多肉植物が落とす乾いた緑の涙滴

もしかしてアナタ前世は鯖でした？わたし味噌なの仲良くしましょ

ミニチュアの東京タワーそっと持つ私はたぶん怪獣失格

好きな人できたのと聞こえぬように言ってセロリをまた刻みだす

南向き奉行所である日当たりも良好ゆえに全員無罪

あざみ野という町だった伯母さんはダメねと叱りあたしを食べる

あと少しが埋まらないままお下がりで人形になる年子はずるい

7月。
多忙に次ぐ多忙で全然振るわなかった月。とはいえ「それっぽい」ものはできるようにはなってきていて、でもだからこそ、全然ダメだよね、って感じです。調子が落ちるとなんとなくシリアスちっくな方面に逃げ出す癖があることもわかった。それでもセロリの歌と怪獣失格の歌は気に入っています。