見出し画像

月々のうた:2023年5月


また歩き出せたらきっとその時は優しく忘れていくよ、許して

終点の光もただの光だし光の中をうちへ帰ろう

憂鬱のブルーは空の青とする飛ぶためいっぱいいっぱい沈む

採れたてのレタスみたいなくちづけで始まるきみの緑化政策

赤い糸たどった先はグラグラの歯ですが抜きます?結婚します?

Beautyの内臓だろう真夜中のドラッグストアへ迷い入れば


雨の多い5月でした。
先月のまとめをした時に、「カッコつけない盛らない」「自由に詠むのはいいが伝わるようにちゃんと考えろ自分」を目指したのですが、もちろんすぐには結果は出ません(半ば忘れていたし…)

でも以前であれば一首思いついたそれに速攻で飛びついていたのを、少し距離を置きながら、別の感情はそこにないだろうか、みたいな考えをするようにはなりました。
ある表現構造のうちに別の景と感情を代入する、という練習とかもしていて、あ、これについては改めて書こうと思うのですが、まぁとにもかくにも少しは意識的に「伝える」に目を向けつつあった5月でした。

いちばん気に入っているのはこの一首ですね

終点の光もただの光だし光の中をうちへ帰ろう/夏野ネコ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?